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ペーパームーンさんに行ってきました



 長野市にあるペーパームーンの朝日さんはカーオーディオ創世記から活躍された方だそうです。『ただ古いだけですよ!』とご本人は謙遜されますが、誰に聞いても答えは一つ。『音に対して大変影響力のある方です!』と返ってきます。

 私も初めて電話でお話させて頂いた瞬間に、彼の音に対するハッキリとした信念を感じました。また、試聴用のケーブルをお送りして、その能力の高さをいち早く発見し、すぐさま導入したいと意思表示をくれたのも彼が初めてでした。

 予定に入っていなかったのですが、思った以上に時間があったものですから、急にその気になり、事前にお伝えする事無くいきなりの訪問になってしまいました。「初めまして、カイザーサウンドの貝崎です」と挨拶してもキョトンとしておられます。電話では何度も話しておりましたが、彼は私の顔を見るのが初めてだったのです。

 マルチ全盛のいま孤高の存在としてネットワーク式の優位点を説き続けて行くと言う。それも24db/octに執着しているそうです。店内を見渡すとそうした研究の後としてのコイルやコンデンサーがあちこちに見えます。確かに条件の厳しい12ボルトという低い電圧で駆動するのに、何十アンペアーも流すアンプを3台4台と積み、電源部やケーブルに負荷が掛かる方式には疑問を感じるのは不思議ではありません。
 
 その為に重たいアンプや安定化電源等を積めば、オーディオ関係だけで100キロオーバーの場合だってあるでしょう。そこまでになると走りにも大きな影響が出ますでしょうから、今後のカーオーディオのあるべき姿に対して一考の余地は充分にあるでしょう。


 オープンバッフルに取り付けられたスピーカーからは、抜けが良くてハリのある打楽器の音がリアルに鳴っていました。スピーカーの反応の良さは、今まで聴いたカーオーディオの経験の中では群を抜いていました。

 また、コンデンサーの中には私も使った経験のある物があり、その時には重く沈みがちな音の印象を持っておりましたことを告げますと、ホームのアンプとカーのアンプでは結果がまるで違うのだという。確かに今鳴っている音にはその傾向はありません。試行錯誤を繰り返しながら耳で追い込んだ音には確固とした価値と説得力があります。

 何より素晴らしい音楽がそこにはありました。

 その音の結果が、彼の実力ぶりを物語っております。


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