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試聴レポートは書けません


 ----- Original Message -----
 From: "R.N"
 To: info@rosenkranz-jp.com
 Sent: Friday, December 05, 2003 4:49 PM
 Subject: 試聴レポートは書けません

 貝崎様、

 「ナイアガラSt.」の試聴をさせていただいたR.Nです。本日郵パックにてお借りした試聴機を返却発送いたしました。

 まことに申し訳ありませんが、試聴レポートはどうしても書くことができません。私にはこのようなものを論じられる、評論家の先生のような文章能力も、詩的な表現もありません。もちろん、努力はしました。なにせ有給休暇を2日もとって聴き続けたのですから。

 しかし、高域がどうのF特がどうのと分析しようにも、

 ただ其処に音楽が流れているだけなんですもん。

 音量が、大きくなり、太くてゆったりとした音楽が流れているだけなのです。

 しかも、一つ一つの音がハッキリとしていて、

 弾んでいるのです。楽しくてたまりません。

 言葉にならないものが音楽なんだと、痛感いたしました。


 とはいえ、お借りした手前、何かしらの文章にしなければならず、私の理想の音からお話します。実はオーディオで再現できたらいいと思っている音があるのです。以前、ウィントン・マルサリスにトランペットを教えてもらっていたときに、私の目の前約1mで、演奏してもらったのですが、音が出たとたん、私は後ろを振り向いてしまいました。

 前から音は聞こえず、後ろから音が聞こえるのです。彼の音速の速い音は、出たとたんに私を通り過ぎ、壁にあたって帰ってきたのです。その反響して返ってきた音に驚き、振り向いてしまったのです。

 多くのトランペッターは、音を響かせるために、ベル(ラッパ)もしくはベル付近で音を鳴らすのではなく、レーザービームのようにベルの太さのまま音を伝え、2mや10m先で、音が広がるようにという意識を持って演奏していますが、ウィントンはこれが軽く30mは届くのです。この抜けの良い音を再現したいと常づね考えております。

 もちろん、オーディオは所詮マイクで拾った音を記録したものを再生しているので、マイクとの距離、本数、周りの音響などの条件によって、この抜けの良さは変わってきてしまいます。日野皓正さんが以前していた様に、ベルに直接マイクをつけ、抜けより、暖かさを表現している場合もあります。しかしウィントン・マルサリスのような抜けの良さを、オーディオに切望しているのです。

 ところがこのタップは、音が速い、速い。

 私の望む方向の音が、簡単に出てきます。

 感動はお金で買える時代なのですね。

 ついに来てほしくない返却期限が迫り、

 泣く泣くはずしたところ、寂しい寂しい。

 しかし、思わぬ置き土産がありました。

 なぜだかわかりませんが、

 現システムが「ナイアガラSt.」の方向の音に変化しました。

 システムが浄化されたのでしょうか?


 もしハードの買い替えをするのなら、それよりも先にこのタップを導入したほうが、早く音楽の感動に会えると思います。今後は、ローゼン・クランツ製品を集め、本質的な音楽の改善をするつもりです。

 いまだに信じられないのは、この製品の上のモデルがあることです。これよりいい音が出るというのが信じられません。名前も、どこがスタンダードなのかと不思議です。これが標準のわけがありません。

 最後になりましたが、このような製品を世に出していただき、まことに感謝です。本当にありがとうございました。

 以上、私の文章だけでは頼りないので、「ぜひ私も書きたい」と、妻が言うので追加で妻の感想です。



 旦那さんの影響で積極的にジャズやクラッシック音楽を鑑賞する機会が増えました。そして良い音で聴きたいという旦那さんの希望を、家計の限られた範囲でやれ砂を置いてみよう、やれケーブルにアルミホイールを巻いてみよう、インシュレーターを置いてみようと、試行錯誤を繰り返し、今の音がイチバン!と勝手に信じていました。

 ところが今回モニターという機会をいただき、箱から出したばかりの冷たいタップから音が出た瞬間驚きました。音を批評するなんて全くの素人ですが、この驚きをお伝えしたくて、ずうずうしくも感想を述べさせていただきます。

 家には何百枚もCDがあるのに、私が手にするCDは管楽器中心のアップテンポな曲や、クラッシックなら交響曲が多かったのですが、それらはもちろんのこと、一番驚いたのは弦楽器、ピアノ、ボーカルの力強さでした。

 弦をひいたり鍵盤をたたく指の動き、

  歌っているときの息使い、

 今まで聞こえなかった音がリアルに聞こえるのです。

 また、楽器、声、周囲の雑音それぞれがハッキリと出ているにもかかわらず、

 決してうるさくなく、素直になおかつのびのびと聞こえてきました。

 
 音がタップからスピーカーに出るまでが速いのか、

 一音一音にもたつきを感じさせず、

 なんともすがすがしい気分になりました。

 あこがれの今は亡きスター達が、

 ホログラムになり大集合といった感じです。

 この臨場感溢れる音楽を我が家で毎日聞けるように、

 旦那さんと購入に向けての目標をたてようと思います。

 以上

 R.N


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