トップ情報スピーカーB&Wスピーカーのフェーズプラグについての情報>その6 拘りに拘ったネジはエコブラス製

その6 拘りに拘ったネジはエコブラス製


 半端ではないモノ造りの拘り

 フェーズプラグ自体に使う素材は今の段階では未だ明かせませんが、スピーカー本体とをつなぐネジについては、それ専用の物としてエコブラスで作る予定です。B&Wのオリジナルでさえも、使われているネジは市販の鉄製 ISOネジです。それに習って他社製の物にもほとんど同じ物が使われております。

 又具合が悪いことに、そのネジは方向管理が出来ていないので、左右の音抜けに大きく悪影響が出るのです。それと、一般のネジは一気に機械でプレスをするように、物凄いストレスがネジ切り時に発生します。

 それに比べてローゼンクランツの特製ネジは10往復かけて少しずつ少しずつ削って行きますので、ストレスと無縁なのは勿論ですが、半端ではない精密な仕上がりなのです。その精度は1000分台ですから、ネジとしてこれだけの拘りは世界でも例がないと思います。


 音楽振動の発生震源地に相当するところの問題ですから、ここは「正確無比」が要求されます。市販の物は顕微鏡で見たらギザギザの傷が一杯です。これでは素早い立ち上がりの音は勿論の事、消え入るような美しい倍音も生まれません。

 何事も肝心なのは適材適所

   鉄がすべて悪いと言っているのではありません。それが証拠にローゼンクランツの電源タップのシャーシーには、オリジナルのナイアガラを除いては鉄を使っています。これはコストを削減する為ばかりではなく、音にとって振動伝達面で良いと思ったからなのです。そうした判断の元になっているのは、自分のスタンスでやってきた過去の地道な実体験の積み重ねからであります。

 しかし、今回のフェーズプラグについては何が何でも鉄製のネジを使うことは私には出来ません。音に変換する為に強力な磁界を作っているのですから、影響を受けない訳がありません。その磁界のど真ん中に向けてフェーズプラグを外したり付けたりする際にはモノ凄い力で引っ張られるのです。

 大して問題にならないところと、絶対にやってはならない事をシッカリ区別して判断しなければなりません。

 意外や意外、つまらないところに気を使い、肝心要な時にその考えが生かされていない、そんな事はよくある事です。

 一言で言うなら、「適材適所」であります。


backnext