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その20 B&W シグネチャー805とサランネット


 805シグネチャーにサランネットを付けて聴く事は今まで一度もした事がありませんでした。なぜならフェーズプラグの開発が目的ですから、それを常に着脱するにはネットをいちいち外すのが大変だからです。

 開発も終えて、何かと気持ちに余裕が出て来たものですから、本腰を入れてS805のセッティングに掛かる事にしました。その日は朝早くから聞こえるてくる音楽で6時ごろに目が覚めました。

 息子が805を調整していたのです。今回だけは根本からやるんだといって1週間前からこの事に取り組んでいたのです。その内容の詳細についてはまだ明かす段階ではありませんので、サラッと触れるだけにしておきますが、要するに部屋のドアーやクロス等の方向性を整える実験なのです。

 その間一週間で数枚のディスクを、その時々に必要と思われる物をごく小音量でリピートさせていました。もちろん、24時間アンプの火が消える事はわが社の場合ありません。結局その日調整を終えたのは12時間後です。

 いつもならほんの10分もあればいい音を直ぐに出すのですが、その日は今までと全く違う事を延々とやっているのです。常識では考えられないような場所に置いては聴いているのです。もちろんスピーカーの位置決めの話です。


 彼なりにあらゆるデーターを取っているのでしょうが、

 時間と共に最終段階に入ってきた頃には凄い音になっておりました。

 そして、最後の最後に彼がポツリと一言、

 『サランネットはどこにあるの?・・・』。

 「こちらにあるよ」といって、手渡しました。

 
 するとどうでしょう!?。

 サランネットをつけた途端・・・、

 一気に3倍ぐらいにエネルギーが増加したように音楽が部屋中に溢れ始めたのです。

 『やっぱり!・・・、そうだと思った!』。


 自分が『いくら動かしても、データー通りの音にならないからどうしてもおかしい?』と思ったというのです。

 その音の変化は、ハッキリ言って「正解」と「誤り」ほどの違いがあり、歴然としております。

 ウーハーとツイーターのエネルギー合致ポイントが揃っている気持ちの良い音です。

 そうです、サランネットのグリル形状まで計算の上で、

 音のエネルギーバランスが取られている証明です。

 さすが、シグネチャーモデル。

 絶対の自信の表れと同時に、作り出した音に責任を持っているのです。

 S805は必ずサランネットを付けてお楽しみ下さい。


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