トップ情報スピーカー小型2ウェイスピーカーの最高峰に挑戦スピーカースタンドの設計を大きく変更

スピーカースタンドの設計を大きく変更



 辛い決断を下しました

 最初の仕様は塗装無しを前提に設計したステンレスの鏡面磨き仕上げだったものですから、僅かな溶接歪も光線の加減で出てしまうところがありました。

 出来上がった物を見た時に、これ以上の仕上げを要求するのは、同じ物作りに携わる者として出来ないと判断したからです。

 それほど良く出来てはいたのですが、ボロ隠しの逃げ道が全くないというのは、設計そのものに無理があると言わざるを得ません。勿体無いけど、既に途中まで出来上がっていた20本分のコストは私が負担し泣くことにしました。


 設計の根幹だけは崩せません

 スピーカーの箱は明るい”ドミソ”の和音で設計しておりますが、スタンドはそのサポートを成す意味で、カイザー寸法を最大限利用した”シソレ”の三和音をイメージした形状パターンになっております。

 その基本設計だけは踏襲しなければ音の根幹イメージが崩れかねません。正面から見た幅の部分が52.5ミリ。次に繋ぐ幅の長さが42ミリ。そして、ホップ、ステップ、ジャンプの最後の跳躍に相当するリリース部分の長さが63ミリになります。その絶妙な曲げ角度と相まって、素晴らしい音のスピーカースタンド誕生となるはずです。


 コスト度外視で設計変更


 どこを変更するかと言いますと、材料をステンレスから鉄にします。そして厚みを1.2ミリから3.2ミリに変えます。もう一つは溶接場所を折り曲げ部分ではなく、正面の平面部分の真ん中で継ぐ事にしました。

 3.2ミリもある厚みの板を曲げた時のアール部分というのはかなり大きなアールになります。その部分を溶接で同じようなアール形状に盛り土するのは不可能です。

 その点平面部分の溶接ならサンダーを掛けても、面出しが比較的容易ですし、最後は3度塗りの硬い焼付け塗装にしますので、見た目もきれいに仕上がります。音も大幅にアップするのは間違いありません。こうなったらカイザーサウンドは手加減しませんよ!。

 方針変更です!

 コスト度外視です!

 試作品を見た時に確信しました!

 ずしりとした手応えに更に実感しました!

 これは凄いスタンドが出来るぞ!

 スピーカースタンドのM.V.Pを狙います!



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