イヤーパッドを外した状態のHD-650
私が診断した左右のユニットの方向性の違い。
左は理想の10時半の方向だが、
右はほぼ逆相の4時半。
北西の風と南東の風を鼓膜の直近で受けると、
自然界の中で体験する事の無い状態に、
脳が船酔いを起こしたような状態になる。
このイライラで落ち着かない音の原因を、
掴んでいるメーカーは片手にも満たないと思う。
日本全国をクリニックして分かった事だが、
一部のハイエンドスピーカーで、
ことごとく揃っている場面に出くわしたからである。
下の写真は方向性を是正する為に、
設計した政振グッズAuto Rosenである。
AとRの真ん中に振動を導くのだ。
当然左右反転デザインとなっている。
四角い形をしたMusic Hammerは、
ユニットバッフルの振動を増強させる為に貼る。
左右の調和を図る為に角度を微妙に変えてある。
もう一つは音のアタックエネルギーを、
増やす事が可能なのだ。
オーディオの三要素として、
私が口を酸っぱくして提唱している、
電気、振動、気流の時間軸を、
揃える事に繋がるのである。
最後に依頼主のMさんから頂いたメールを紹介しよう。