聴いた! 驚いた! 感動した!
1.052 → 1.053kaiserに変更しただけ。
わずか、1.05mmだけの違いだが、
感動値が何故ここまで変わるのか・・・
人間が持つ感動という独特の感覚の不思議なところである。
ここ20年その感動のメカニズムの研究に没頭しているが、
色々なパターンがあって簡単ではない。
私が集中して導き出した本来の数値は、
ピンポイントならば1.0527kaiserであるが、
小数点以下4桁の数字は四捨五入した。
試聴し始めてから30分で一気に全開モードへ突入。
どんなケーブルでも僅かにはリバウンドがあるのだが、
まるで超電導現象でも起こったかのように、
HP-195 1.053kaiserはいとも軽々と、
最高到達点へと昇りつめてしまった。
ハーモニーの美しい曲を中心に聴いている。
それらとOctagon/Goldはベストマッチング。
薄く柔らかい金メッキが八角形という形状と相まって、
デリケートな音の消え際を見事に表現している。
ブラスで出来た管楽器やシンバルの音と、
音響核の地金が数次倍音の効果によって、
生々しい音を生み出すのだ。
新品ケーブルをエージングしながら、
その試聴経過を読み解いて行く流れは、
今までに数え切れないほどやって来た。
しかし、今回のリケーブルHP-195は、
それらデーターの外の出来事のようだ。
正に特級品のメロディアスサウンドである。
かくして「190シリーズ」という、
理想のリケーブルの開発に成功した。
カイザーサウンド40周年の軌跡として、
190シリーズという形にして残せた事は、
オーディオ人として無類の喜びである。