「予定の日には仕上がりそうですか?」。
『ドアーのグリルの製作を残しているだけで明日には大丈夫です』。
『サブウーハーの音が素晴らしいですねェ!』。
「そうでしたか、皆さん驚いていましたか、細かい事はお伺いしてから・・・」。
四角の升形エンクロージャーの化粧仕上げをどうするんだろうと思っていましたが、ドアーとの一体成型ではなく、大胆にも取り外し可能なカバー方式でした。この形は私にはちょっと想像出来ませんでした。さすがオーディオファイル!、シンプルでメンテナンス性にも優れています。もちろん音にとってもこれが一番良い方法でしょう。
機器の選択から音のデザインまで今回のデモカーは息子の構想によるものです。絶大な信頼をおいているにもかかわらず、唯一気がかりだったのはドアーのデッドニング対策を何ひとつしなかった点です。『大丈夫!、カイザー寸法の升が70%方音を支配するから、ドアー側の影響は無視出来るレベルにある』と自信を持って言い切ります。
ほとんどの仕事は担当の内田さんがやってくれたのですが、『デモカーなのにどうしてこんな安くて軽いスピーカーを使うんだろう』とか、また、薄っぺらなウーハーの箱にはさらに戸惑いを増幅させたみたいだし、特にドアーの升に至っては『音にならないのでは?』と心配になった気持ちを打ち明けてくれました。
『ちょっと鳴らしてみましたが、デッドニング無しでこの音は信じられない!』。
『特にPB-JUSTYというインシュレーターをドアーとバッフルの間に使う方法には魅力を感じました』。
『これはすぐにでも取り入れてみたいです』。
とは吉田さんの感想。
カーオーディオに関しては今まで機器をMDFボードに直にネジで止めていましたので、音のアタックが弱く私の耳に魅力的に感じることはありませんでした。また音の輪郭がどうしても甘くなります。カーオーディオで良い音を作るには性能の良いインシュレーターが欠かせません。そんな事を地道に説いて行こうと思っています。
今回のデモカーにはパワーアンプ、キャパシター、そしてウーハーボックスの下にもHYDRO MIRAGE/1個3,500円を使用しています。デジタルプロセッサーとドアーのミッドスピーカーのように軽量機器用にPB-JUSTY/1個2,200円を使用。
Double Acceleの音はとにかく素晴らしい |
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まるで霧吹きで散布したかのようなキメ細やかな高音がキャビン全体に広がるのには我ながらビックリ!。何十万円もするスーパーツイーターが付いているような高品位な音がします。こんなにも美しく浸透力のある音がカーオーディオで楽しめること自体信じられません。
「これは凄いケーブルです!」。これほどまでに音楽を妖しくも魅力的に表現してしまうケーブルは高価な価格帯の中からでも見つけることは簡単ではありません。この音を求めるがあまり世のオーディオマニアはどれだけのお金と時間を費やしてきた事でしょう・・・。メートル当たりわずか2,200円のケーブルでこんなにも簡単に出てしまって良いものでしょうか・・・。
いつかどこかでこの素晴らしい音を是非お聴き頂きたく思います。
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