 スピーカーユニットの選定ですが、ご覧下さいこの薄さを！。マグネットの厚みなど5ミリあるかないかです。人差し指と親指でつまんで持てるほどの軽さです。それがカタログを見た瞬間に「これだ！」とひらめいたのです・・・。その理由を後でじっくり考えてみました。車は薄い鉄板とガラスに覆われた構造です。薄い物に重たい物を取り付けると両者の足並みはなかなか揃いません。力ずくで鳴らすのではなく、タイミングを合わすことによって鳴らすのです。 スピーカーユニットと車のボディーが一体となるように反応呼応すべきです。重いと初動にタイムラグが生じます。強い磁束密度が得られるのであれば、カーオーディオの場合スピーカーは軽い方が絶対に有利です。音に対しても走りに対してもです。 レインボーといえばカースピーカーメーカーの中ではハイエンドからローエンドまでの幅広い品揃えを誇る一流メーカーです。自信がなければ作るはずがありません。それにはそれなりの理由があるはずです。探究心旺盛な私です。世の価値と逆行する考え方には凄く興味をそそられるのです。
 ウーハーボックスは薄型にしました。もちろんカイザー寸法を採用します。前後の奥行きわずか15.75cm、高さが42cm、幅が99.75cmです。最大の特徴は前後の寸法にあります。タイトでスピードある低音を手に入れる為に振動のピッチを短くしました。板厚21mmのMDFを使いましたので、その箱の内部空間たるや11.55cmしかありません。完成した箱は予想通り、どこを叩いてもカツーン、コツーンと心地よい音です。高級スピーカー、高級アンプでしか出ない音がこの段階でしております。 これにはとっておきのノウハウが隠されています。ブラックスのファイバーパテを要所要所に塗ることによって強靭な足腰が出来上がり、バッフルからは爆発的パワーが生み出されるのです。 |
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