このところ商用電源のコンディション改善に納得の行くところまで到達しましたので、久々にスピーカーアタッチメントの開発意欲が湧いて来ました。
思うところがあって、カイザー寸法である52.5ミリよりも僅かに長い52.9ミリで作ってみる事にしました。その分バインディングポストの入口側を僅かにヤスリで削って全体での調和を図りました。ノギスでその削る長さを何度も計りながら0.36ミリを狙います。
又、素線の数も従来の6種類から5種類に減らしました。車で例えるなら6速ミッションを5速にしたようなイメージです。どちらが正解というのではなく、ここら辺りまで来ると如何に上手くまとめるかの感性の話になります。
今まではハンダの量も感覚で決めていましたが、4本のばらつきを減らす為にバインディングポスト、Y端子側とも157.5ミリに決めました。
初期の頃からするとWBTの端子もローゼンクランツのオリジナルに変わり、尚且つY端子も変わっています。その点からすると未だまだ検証して行く部分はあります。素線その物の長さと同時に、構成するパーツ全体で調和を取ってみようというのが今回の狙いなのです。
バインディングポストのターミナル側をノギスで計りながら0.36ミリ削りました。どうして、1/100〜1/1000の単位まで拘るのかと言われると、その差が判りその音の違いが大きいと感ずるからこそ更なる上に挑みたくなるのです。
『何故危険な冬山に登るのですか?』
登山家にそう尋ねると、
「目の前に山があるからです!」
登山家は決まってそう答えます。
闘争本能が特別強い人の特徴です。
そんな冒険家やアスリート達の勇気と比べたら、
私のやっている事などは甘っちょろいものです。