電気的なことについては何とかなって、今度は振動の問題です。幾多のスピーカーを聴こうとも、ある共通した、ステレオならではの何か不自然な音がまつわりついていることに気がつきます。これを解決しない事にはどうにもなりません。
我が社は、フルレンジの小さいスピーカーで実験するわけですから、置き方を変えたり、何を試みるのも簡単に出来る上、何をテストしてもその反応が素直に出るので、誤った判断をする事が無いのが、この件の大きな強みでした。それはスピーカーの振動によって発生した、エンクロージャーから出る一種の不要な附帯音です。この事を解決することなく良い音は手に入れる事は出来ません。
当時私は歯を悪くしていて、月に二度歯医者に通っていました。ある時先生に歯の構造を根掘り葉掘り尋ねると、何でそんなに詳しく聞くのかといわれ、私はスピーカーのインシュレーターを作るのに必要だから教えてくださいというと、詳しく教えてくれました。それから歯と歯茎とあご骨の関係をインシュレーターのメカニズムに取り入れて、完成度を上げていき、今日の製品へとつながって行くのです。 |
|
|
|
|
『電気と振動』の二本柱=これこそがステレオが良い音で鳴る条件です。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
ローゼンクランツでは、どの製品が音が良いかというテーマでは、まず話をしません。もちろん製品の良し悪しがとても重要な事は百も承知の上です。今現在手持ちの機器の能力を100%発揮出来ないで、機材を買い替えても「同じ事を繰り返すだけですよ!」といいたいのです。
”どの製品が”というより、”どうすれば”良い音 になるのかを考える事の方が大切だと思います。それは、どのような物であっても、また、どのような条件であっても良い音を生み出す能力と技術を持っていさえすれば、より性能の良い物を手にした時には鬼に金棒です。 |
|
|
|
|
「音楽情報電気振動エネルギー」=電気も振動も表裏一体のもの |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
ローゼンクランツのインシュレーターを「0」と「1」のデジタル信号のみしか扱わないCDトランスポートに入れた時にも、音が良くなるという事実にどう説明つけるかという事です。そうなんです、相手は音として感じることの無いデジタル信号です。半ばヤケクソ気味に「電気も振動も同じエネルギーではないか?」という仮説を立て、それ以来、事ある毎にそのように考えてみるようにしました。
すなわち理屈で考えるのではなく、理屈抜きの「音楽として人間が感じるエネルギー」として捕らえれば大変気持ちが楽になってきます。電気が流れれば振動が発生し、振動すれば電気も発生する。
どうも、この二つは”生きる”と言うことが、”死”というものに向かって進んでいるのとセットになっているように、表裏一体の関係にあるようです。この現象を私は「音楽情報電気振動エネルギー」と名付けました。 |
|
|
|
|
今まで誰もが解き明かすことが出来なかった、「音のカラクリ」を5つの要素に分けて、なかには実験を交えながら、誰にでも分かりやすい形でまとめ上げることが出来ました。
「スポーツ力学」、「生き物の進化」、「宇宙から貰うエネルギー」、「波動のモーメントの正体」等、多方面から学ぶものがあります。おもに、私の体験の中から生まれ出た発想や言葉を中心に、系統立ててステレオを一つの有機的なチームとして捉えた考え方によるものです。
それらの理に適った音質向上の為のノウハウは、すべてのオーディオファイルに音楽を聴く喜びと感動を感じていただけるでしょう。
詳しくは⇒ノウハウ、音のカラクリをお読みください。 |
|
|
|
|
|
電気の横綱(ナイアガラ)」と「振動の横綱(サウンドフロア-)」 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
東の「電気の時間軸の横綱」がナイアガラとすると、西の「振動の時間軸の横綱」はサウンドフロアーということになります。とうとう、私の理想とするところの東西の正横綱を育て上げることが出来ました。
この両横綱が揃えば向かうところ敵無しです。「アンプ」、「CDプレーヤー」、「スピーカー」がステレオの花形選手ですが、「理想の電源環境」や「理想の振動」=(反響も含む)ルームアコースティックが用意されない限りスター達も光り輝くことはありません。 |
|
|
|
|
|
果たして部屋のどの場所にスピーカーを置いた時が音が良いのか?、この件に関して確固たる文献は私の知る限りにおいては有りませんでした。とにかく、105という数字に対して拘りを持ってありとあらゆる事を試していたのです。
東京に試聴室を設けた事が一つのきっかけとなって、ローゼンクランツのリファレンスシステムをゼロからセッティングする機会が得られました。この時にスピーカーの前後の位置決めに105ミリ単位で動かしてみたのです。「すると如何でしょう!?」、まったく別のスピーカーに代わってしまったかのように、スピーカーのエネルギーバランスが変化してしまうのです。
これは大変な事になったぞ!」と思い、毎日スピーカーを前後に動かす事ばかりをしておりました。さらに細分化して、スピーカーアタッチメントと同じ長さの52.5ミリ単位で動かしていくと、105との関係ではなく、その3倍の157.5ミリの所に大きな関連性がある事が分かってきました。その長さ毎に、まったく双子のような似た音になるのです。 |
|
|
|
|
|
私の体に電気を走らせた長さ52.5ミリです。そんな時にピアノの最高音の基本弦長も52.5ミリである事を知るのでした。もう既に、物体の振動も、音楽電気信号を流しても、同じような変化をする事は突き止めていたので、ひょっとして「空気である気体も同じではないか?」とその時にひらめいたのでした。
『一定の周期を持ちながら波動運動を繰り返しているに違いない!』と睨みを付けた上で研究しました。こうして世界初の、音を測る物差しとして「カイザーゲージ」を2003年4月に開発する事に成功したのです。 |
|
|
|
|
|
どなたも経験があると思うのですが、「走れトロイカ」を合唱する時に、次第、次第にテンポアップして行く歌い方というのを思い出して欲しいのです。あの一体感、連帯感、高揚感というものは一体どこから来るものでしょうか?。
ラベルのボレロからも同じような感じをいだきます。応援団の三・三・七拍子、また、ゴール前の競走馬のストライドの伸びなんかもそうですね。この生きたエネルギーをステレオシステムに生かせないかと考えたのが事の始まりです。
「加速度配線」、「加速度組み立て」、「加速度筐体」、「加速度セッティング」、「加速度配置(設置)」と、とどまるところを知らないようなテンポで新技術を開発。カイザーゲージを開発して意気軒昂としている時ですから出来たものと思います。 |
|
|
|
|