オーディオケーブルメーカーは世に数々あれど、自社でオリジナルの素線を作る事は滅多にあるものではありません。あまりにもコストが掛かり過ぎるので、ビジネスとして割に合わないのが第一の理由ではないかと考えます。
二つ目は線径の違いによる音の動きを正確に見切れるだけの、オーディオモニタリング・コンディションを持っていない事が挙げられます。正しい判断が出来なければ、複雑極まる音楽のエネルギーと電流負荷の関係解明に向けての探求心も湧くはずがありません。
メリットとその理由に気づかなければ、技術や芸術的発露は生まれません。JISやUL規格品で作る事に何の不足も感じないのは当然と言えるでしょう。利益追求最優先の企業には無理からぬ事です。
ローゼンクランツは理念追及型です!
ロマンの実現が第一義です!
世界一の音を実現するまでは全エネルギーを注ぎます!
その時に最高と思える素線径を導き出し、
オリジナルの素線開発から始めます。
音楽のリズム、テンポ、抑揚、感情表現のリアルさを求めて、
塩梅を見ながら手作りで丁寧に作り込みます。
その全てに設計図が存在し、それを聴き込みます。
その量は一年で60〜70kgになります。
一本のケーブルが出来上がるまでには、
これだけの労苦があることが分かって頂けるでしょう。
無誘導巻きコイルにちなんで磁界の出来方を追求しています。つまりインピーダンス変動に如何に追随出来るかの実験であります。これがローゼンクランツの唱える”オールマイティー型自動制御ケーブル”なのです。
こんなローテク手法を続けて20年になりますが、ここ10年は、貝崎 浄(ジョー)がケーブル設計を担当しています。彼は私以上にストイックで修行僧さながらです。素晴らしい音楽再現の為には決して妥協しません。
『親父が大風呂敷を広げるから、
そのしわ寄せが俺のところに集まって来る・・・』
『とにかく、音で結果を出すしかないから・・・』
そう言いながら、作務の禅僧の如く黙々とケーブルと向き合っている。
ローゼンクランツ製品の音楽的魅力の秘密はここにあります!
ローゼンクランツはとどまるところを知りません!
そんなローゼンクランツの到達点をご案内します。
現在、No.1 Conductor(切り売り@2,500円/m)
という名のスピーカーケーブルが完成!
これにてスピーカーケーブルNo.1の座が決定します!
ご期待下さい!
'15.04.02
カイザーサウンド
貝崎静雄