カイザーサウンドは常日頃からオーディオは才能である! と断言しているのは皆さんご存知の通りである。何もオーディオに限らず世の中には様々な才能があるが、時と場所、目的により求められる能力は異なり、それが一致しないと悲惨な結果や不条理さとなってしまう。
思いつくままに挙げてみると、
<才能と努力>
持って生まれた能力差
努力による実力差
能力がなくても、社会や人間の都合で優遇される事はよくある。
能力があっても、正義感が強過ぎるが故に冷や飯組に回される。
それを覆すには、圧倒的な実力差を身に付けるのが一番である。
<能力の在り方>
・学者としての能力(知性)
社会貢献
医学、教育
・動物的身体能力(身体性)
特殊能力
反射神経
動体視力
<能力の両義性>
・脳の持つ両極性
健全な範囲の娯楽、感受性の豊かさ
中毒性、依存症
・乗り物
飛行機と戦闘機
自動車と戦車
・刃物
調理道具と凶器
上の事例は一見無関係であったり、対照的であったりするようだが、大元は一つ。世間の大方の人は表面的には一方の世界に順応・安住して生きているので、一見相反する世界が実は表裏一体である事を認識出来ないのである。
その矛盾、相反する事柄を分析、分断せずにひとつのものとして捉え、まとめ上げ、新しいものを作り上げる事の出来る才能を持つ者がクリエーターである。私は「オーディオアスリート」であり、「オーディオクリエーター」だと思っている。
さて、そのアスリートにしてクリエーターである私の脳と身体がまた求めだした。ランチア・カッパ、今日はどんな走りを見せてくれるのか?!
用もないのに深夜の0時、1時に、
いそいそとドライブに出掛ける自分が居る。
今日で5日連続である。
今まで数え切れない数の車に乗ったが、こんな事は初めてだ。
カッパの出すフェロモンに夜な夜な誘惑されっ放しなのである。
快楽を覚えた脳は何かの条件によって反射的に反応するのだ。
趣味も節度を超えてエスカレートすると、
浪費癖とか依存症とかになるのである。
この手に陷り易いタイプの人間は、
脳の出来が人並み外れていて、
優秀を超えて過敏な場合が多い。
時折良識の枠を超えてしまうのである。
芸術家の殆どはこの軸上にあるのだ。
だから凡人には理解が出来なくて当然なのである。
画家のゴッホなどこの極端な例であろう。
私はいつも何がしかのマイブームを作っている。
刺激が無いと活力が生まれないのだ。
常に新たなものを生み出すクリエイターの性と思えば良い。
外にその対象を求めるか、己の中に求めるかは人にもよるだろうし、状況によっても変わるだろう。不変の真理を求める限り、あらゆる方向から挑戦し続ける他ない。
組織に属しそれらの総意に基づいて行動を起こすのは、責任も全体で取るので、 個に掛かる負担は軽減出来る。しかし、全ては己に跳ね返って戻って来る、一匹狼的生き方をする者にとっては逃げも隠れも出来ないのだ。
自分の保証人は自分しかいない! 腹が括れるかどうかに掛かっている! クリエイターとして生きようとすると自然そうするしかないのである。私は自分の事を「オーディオ・アスリート」だと思っている。
エネルギー・メカニズムの理の追求と共に、世界中のどこにも無い、
頭ひとつ突き抜けたカイザーサウンド(帝王の音)を完成したいのだ!
そして、今回3台の車を手にし鮮かなる確信を得た!
俊敏な "ALFA"
怒涛の "CHRYSLER"
揺らぎの "LANCIA"
人間は、同じ構造を持つ機械でありながら異なる資質を持ち、そのひとつひとつが極めて高次元で魅力的なものを生み出す事が出来るのである。
オーディオも車も、生きるそのメカニズムは同じである!
そう証明出来たからである。
これまでの全国に渡るオーディオクリニックと車遍歴の果てに分かった事、オーディオの場合、若しも世界の銘器と言われる物を何十セット手に入れたとしても、その境地に至る事は無いという事である。
これは断言する!
オーディオの決定的な問題は機器をバラバラにして売っている点にある。それともう一つの問題は、全く同じシステムでも部屋によって似て非なる音になるからだ。
音を音として追求している限りは答えに辿り着く事は出来ない。増えるほどに迷いが生じ答えに窮する。「あるが故に迷い、無ければ迷わない」という禅問答の世界に陥ってしまうのである。
それを解決するには、音をエネルギーとして置き換えて追求する他無いのである。その点では音をデジタル化した事が有益と受け止められるのである。
この精妙なる人の命だって、
僅か4種類のDNA塩基(A,G,T,C)から成り立っているのだから・・・。
人体もアナログとデジタルの融合体である。
奇数と偶数をアナログとデジタルと受け止めれば良い。
デジアナ一体となって初めて命が誕生するのだ!
デジタルとアナログは人間が勝手に分けただけで、
アナログ的使いこなしとデジタル的使いこなしを、
高度な次元で成し遂げるところにヒントがあると読んでいる。
還暦を過ぎ、新たな生のサイクルに入った私にとっては、
この1年が勝負だと思っている。
カイザーサウンドは世界目線で頑張る!
それのみである。
オーディオ界で一番恵まれている人間は私?!