トップカイザーサウンドローゼンクランツの高い信頼性オーディオクリニック/オーディオセッティング技術は、ローマは一日にして成らず

オーディオセッティング技術は、ローマは一日にして成らず

オーディオクリニックを中心とした、使いこなしの時代がやって来るだろうと、ついこの間まで私はそう読んでいました。七割読みは当たっているのですが、三割が外れました。経済が縮小傾向にある状況ですから、おいそれと、すぐに欲しい物を買えるような時代ではなくなって来ています。

そうすると、自ずと使いこなし(セッティング)による音の向上に、顧客の意識は向いて行きます。既に、ユーザー側では今述べたような状況になりつつあります。しかし、肝心な販売店の士気が上がって来ないようです。これだけ売れ行き不振が続くと、さすがに心も折れるでしょう。

しかし、時の流れは冷酷で待ってくれません。そこの重要性の先読みが出来ず、アクションを起せないようでは最終電車に乗り遅れます。もうその状況は目に見える形となって現れています。売る事だけを考えず、技術を磨く事にもっともっと力を入れ、顧客の信頼を取り戻しましょう。

オーディオショップのプロが努力を怠っている間に、一部の方が「カイザーゲージの法則性」等を基に力を付け、自力で良い音を手繰り寄せつつあるのです。私から見るとまだまだ素人の領域ですが、若しも、オーディオセッティング・コンペとして、彼らとプロ・アマ戦を交えたならば、一体どっちがプロなのかと思えるような場面が頻繁に起きるのではないでしょうか。

オーディイオのセッティングは、一日掛かりで頑張ったとしても、結果が出なければお客さんの顔は曇ったままです。その気拙さはどちらにとっても辛いものです。

「丸一日働いた労賃分だけでも下さい」と言いたくなるかもしれませんが、『元より却って音が悪くなった』と判断されるような音だったとしたら、支払う事に気乗りがしないのは分かる気がします。そういう場合は一切頂かない事です。

プロは結果を出して何ぼです。オーディオクリニックとはそんな割に合わない事からのスタートとなります。苦い経験を何度も乗り越え、悔しい思いもして初めて一人前となります。

従って今後は、オーディオクリニックを引き受けるだけの兵(つわもの)は出て来ないのではと私は見ています。切磋琢磨の中で腕は上がるものです。頼もしいライバルの出現を待っています。

インターネットの普及とは恐ろしいもので、仕事内容や実力の度合いまでもが、ガラス張り化されんとしています。カイザーサウンドは「音のカラクリ」の解明に努め、ノウハウのすべてをオープンにして来ました。

その信用と実績が、今日の高い評価となってフィードバックされます。カイザーサウンドは目先の利益は追っ掛けません。理念追及・理念達成を一番に据えています。先の大きな実りの為に、日々の地味な努力を怠らず継続出来る辛抱強さを私は身に付けています。

その辛抱が人を一人前にするのです。それが出来て初めて日本男児と言えるのではないでしょうか! 先人達はその様に教えてくれた筈です。日本が日本である為には、一人ひとりの日本人としての心構えから始まります。 

音は口で説明するものではありません。腕で説明すべきです。