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優秀録音盤の裏に潜む落とし穴

優秀録音盤の裏に潜む落とし穴

音の良いソフトに拘るのは決して悪い事ではありませんが、その裏に大きな落とし穴が潜んでいる事に気づいて欲しいと思います。冒頭から藪から棒に否定してしまうと、『音の良いディスクを楽しむ事のどこが悪いのか!』と、お叱りを受けてしまいそうです。

大方の盤を『聴くに堪えない音だ!』と、烙印を押し、自から聴く音楽の幅を狭めている事に自覚して欲しいのです。優秀録音盤ばかりに目を向けていると、"聴くに値しない!"と断じてしまうディスクが多くなってしまいます。


良き音ならざるは己の技量貧弱故なり

良い音で鳴ってくれるディスクが少ないのは、自分の「オーディオシステムのコンディションが良くないからかも?」と疑ってみる事が大切です。私はステレオ屋です。そうした事には人一倍敏感です。

コンディションが良くない時ほど、そうした言葉が出がちである事を誰よりも知っています。機器のコンディションが良くなれば、「このディスクこんなに音が良かったんだ!」と、気づかされる事が珍しくありません。

だからこそ、私は自分を厳しく追い込む方向に持って行くのです。その端的な例が、高速のサービスエリアで買った、ありきたりのディスクを製品開発用ソフトとして敢えて使います。

一聴しただけですと、確かに音が良くないと感じる事が多いのも事実です。録音する側だって人間です。腕の差もピンキリです。だからこそ私はそれらのディスクを良い音で鳴らす事を命題に掲げるのです。

高みに近づくに従って、その先にある副産物が大きいのです。今まで優秀録音盤の音を悦に入って聴いていた音その物が、まだ実力の30%しか引き出せていなかった事実に気づく時がやって来るのです。

機器がコンディションアップする度に、感動値が上がるから自分に素直になれます。だから、私は同じディスクに何度も詫びる事が出来ます。「悪いのはお前ではない、俺が未熟だったんだ!」と・・・。

CD再生に於ける新たな私の格言です

悪しき音の原因デジタルにあるでなく

良き音ならざるは己の技量貧弱故なり

聴くのは音ではありません!音楽です。そのプライオリティーを間違えると名演奏を避けて通る事になり、いつまで経っても音楽脳が養われない不幸なオーディオ人生の結末を迎えかねません。

『このオリジナル盤は5万円もした!』とか言っている場合ではありません。若し貴方が高価なディスクを苦もなく買えるような資産家であったとしても、私の言う事にぜひ耳を傾けて欲しいと思います。

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