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私の場合は10種競技の選手をオーディオにおける理想像としております。瞬発力、持久力、跳躍、投てきとあらゆる能力に長け、フィールドの王者と呼ばれています。インシュレーターやスピーカーもこうあって欲しいですね。このような考え方から、生き物の「歯と歯茎の構造」をしたインシュレーターの誕生となって行くのです。
しかし、その道のりは決して平坦なものではありませんでした。作っては聴き、また聴いては作りと色々な観点から見つめ直し、本当に地道な作業の繰り返しでした。好きだから出来たものの、自分のやって来た道をふり返ると気が遠くなる程です。周りに支えて下さるお客さんに恵まれた事が何よりです。しかし、もう一度同じ事をやれと言われても恐らく出来ないと思います。 |
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スピーカーから発せられるエネルギーは、鉄筋コンクリートのビルでも平気で揺るがすくらいのものです。まして、音楽信号と言うのは何の前ぶれも無く、いきなり大きな音を出したり、急に静かになったり、まったく予想のつかない始末の悪いものなのです。ですから、電力会社の人達でさえスピーカーくらい得体の知れない電気の流れ方をするものは無いと言います。 |
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その予期せぬ音楽信号に対して瞬時に正確に反応する事は、私たちの平凡な頭で考えられるような簡単な問題ではないと思います。頭で考えて出来ないようなものは、生きて行く為の本能や必然から生まれたものなどから学ぶ以外にありません。生き物の多様な進化から学んだローゼンクランツの「歯と歯茎の構造」の理論は、その点において他のものとは一線を画します。動物的勘を働かせて神経を研ぎ澄ませ、聴いて聴いて聴きまくり、日夜研究して性能の向上に努めています。
時々刻々と変わる音楽振動に対して、瞬時に正確に追随し得る理想のインシュレーターは、恐らく世界中を探してもローゼンクランツ製品以外に存在しないでしょう。
人や動物をモチーフにした「歯と歯茎構造」こそ、音楽振動を熱エネルギーに変換する唯一のインシュレーターだと言っても過言ではないでしょう。それは、何よりもその音自身が自ら物語ると同時に証明しています。
ひとたびその音を聞けば、耳に美しい響きが記憶として残り、どなたも必ずその魅力ある音を手に入れたくなるのです。 |