「どの製品が音が良いか」という切り口でしか情報が流れて来ないようであれば、買い換えを繰り返すだけのお金と時間の浪費でしかありません。「どうしたら音が良くなるのか?」、「なぜこういう変な音になるのか?」、それを確固たる説明も出来ないまま問題を先送りし、次々と次世代のCDやDVDが誕生したところで一体どうなるのでしょう。現状のシステムがうまく鳴っていないのに、100kHz迄再生出来るプレーヤーを持ってくれば、長所以上に短所が余計に目立ち、今以上に問題が大きくになる事は目に見えています。 |
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その難しさはA&Vビレッジの熱研さんのブースで、レーザー光線を使ったスピーカーのセッティングのデモで明らかになりました。会場ではダイヤトーンの610でデモをしましたが、ほんの10分もあれば誰にでも見事な音が手に入るのです。その製品は、大阪の逸品館の清原社長の提案により熱研さんが開発に当たったもので、同じ様な仕組みの物は一昨年のロサンゼルスのオーディオショウで見て私も買って帰ろうかと思いましたが、何せ20万円前後もしましたのでその場では買えませんでした。それがなんとこの度、約1万数千円で発売されるというのです。こんな喜びと驚きは私にとって久しぶりの事です。
私は早速、清原社長に私にも売らせて下さいと申し出ますと、彼は快く「O.Kですよ」と言ってくれました。これさえあれば本当にお客様に喜んで貰えると思いました。会場に居られた方、全員おそらく発売と同時に購入されるのではないでしょうか。スピーカーの角度と距離が完全に正しくセットされれば、極論ですがどんなスピーカーでも「あ〜音楽って本当にいいなぁ〜」と感じることが出来ます。
それさえ手に入れば、どなたも悩む事はありません。楽しさが楽しさを呼び、オーディオの醍醐味を知り、お金で買えない価値が得られます。このボタンの掛け違えのまま、位相ずれの状態で「何かおかしい?どこかが違う?」と身体がシグナルを出していた訳です。そんな状態の中で、いくらケーブルを換え、アンプやCDプレーヤーを買い換えても、結果満足が得られなかったのもうなずけますね。これからは正しい判断が出来るようになりますよ。何は無くてもこの“レーザーセッター”だけは是非揃えて下さい。強くお薦めします。 |
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そして、最後になりましたが、新しい細胞分裂により、全国で強い志を持った新しいプライベートブランドが沢山生まれようとしています。これから第2のオーディオ創世記が始まろうとしています。私自身これからもより一層本音で、裸で皆様ともぶつかって行きたいと思います。2000年は明らかに個の時代の幕開けだと思います。 |