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インバーター機器がもたらす電源汚染

現代オーディオはリアリズム的感動に乏しい

趣味のオーディオが没落の方向へと流れ始めたのには、様々な原因があるでしょう。ビジュアルを含めた各種メディアの発達、ライフスタイルの多様化・・・。けれどもつまるところは、オーディオの音そのものが、昔の音と比べて魅力がなくなった事が根本的な原因であると考えます。

日進月歩の技術に支えられ、オーディオ機器の物理特性は、昔の物と比べて飛躍的進化を遂げました。そしてその進化した物理特性により、オーディオの音そのものも良くなった!。そう考えるのは、目に見える数字のみを重視する現代人の幻想に過ぎません。

それはあくまで静特性、言うなれば紙の上の事であって、人間が感じる現実リアリズムとの間にはあまりにも乖離があり過ぎます。


環境汚染と電源汚染

私たちの身の回りの自然環境は、日々破壊が進み、メダカやカエル達の姿を川で目にする事も少なくなりました。それと同じように、電気を音に変換するオーディオ機器の「命の源」とも言うべき、電源環境が以前と比べて格段に劣化し、感情鈍磨のうつ状態にでもなったかのように、音楽の感動と密接な関係にある微細な感情表現を、ステレオを通して伝えきれなくなっています。

感動は生きる活力です。ステレオの一番重要なところです。汚染された水や空気の元で、豊かな動植物が育たないのと同じように、汚染された電源の元では、心に響くようなステレオの音は再生出来ないのです。


音楽感受脳を正しく育成する重要性

体験していない事、教えられていない事は理解出来ません。音楽も同様で、感動的な音、音楽を聴くという「音楽感受脳」への刺激が乏しいと、音楽に対する感動センサーは養われません。

それは、聴覚だけではなく、食生活に於いても言える事です。命の元となる栄養ある美味しい食べ物をしっかり食べて育った子供は、身体にとって必要な栄養や食べ物が何かという事を、敏感に感じ取る事が出来るようになります。


感性の豊かな人は誘惑にも溺れ易い

動物としての「生きたい!」という本能に、ダイレクトに触れて初めて生命力が身に付きます。即ち、生きる喜びや感動を数多く「快楽感受脳」に刷り込む作業でもあるのです。その思いの強さが強烈であるほど、個々の持つ欲求や夢の実現性の高さに繋がって行きます。

それが悪い面に出るのが、ギャンブルやアルコール依存症であります。この感動と誘惑は陰陽表裏一体のもので、理性と抑制によってのみコントロールされるもので、人としての資質が問われる非常に高度なテーマでもあるのです。


同じ仲間である家電製品が汚染源

「オーディオにとって諸悪の根源は電源の汚染」にあります。インバーター制御された冷蔵庫、エアコン、照明器具、デジタル家電等々、電気代が安くなるとの謳い文句で幅を利かせている商品達が、目に見えない形で電源環境を汚染しているのを、メーカーも私達消費者も、その重大さを今一度深く知るべきです

インバーター機器の中にある回路のコイルやコンデンサーが発振し、可聴帯域の中にも外にも物凄いスイッチングノイズが発生するのです。中には1次側の電圧が150ボルトにまで上昇し、機器を破損させてしまうケースだってあるのです。

電気の汚染は目に見えないので、とにかく厄介です。ステレオ屋として、又人間としての私の感動センサーに、クリニック訪問した先々でその事を強く訴えかけて来ます。

・インバーター機器の電源重畳ノイズ発生メカニズム(パナソニック電工)
 http://panasonic-denko.co.jp/corp/tech/report/581j/pdfs/581_01.pdf


感動という音楽の公文書の記録を元に製品開発

それに引き換え、40年、50年前は町の至る所でいい音が流れていました。だから、誰もが皆音楽を聞きたくなり、こぞってステレオが欲しくなったのです。

本当にいい音で音楽が聴きたい!

その為のいいステレオが欲しい!

この気持ちは、今も昔も変わりないものだと信じています。もしも当時流れていたステレオの音が、現代オーディオのような音だったとすると、誰もステレオなど欲しくはならなかったでしょう。その当時の素晴らしかったステレオの音は、今も私の脳内に公文書の如く完璧な形で記録として残っています。その "絶対価値の正確な保存力" こそが私の開発力であります。


究極の音楽は体外離脱状態にあり?!

ステレオとは、ただ単にスピーカーのコーン紙を振動させ、音を出すだけの機械ではありません。命を紡ぐようにして表現する音楽家の演奏を、電気信号に換え、音に換え、私達に感動を伝える為の装置です。

その感動は、本来言葉で表現出来るものではありませんが、自然科学、霊長類学、心理学等を合体させ、ミクロマクロ的観点から音楽というものを「人間から体外離脱したかのような状態で表現されるもの!」と、定義しても良いのではないでしょうか・・・。


陰陽の対極バランスを理想とする自然な音の追求

ローゼンクランツでは、オーディオ製品の開発に際し、ステレオを物理的機械であるという概念を超え、有機体として捉える柔軟な考えを持って取り組んでいます。更に大局的、あるいは陰陽の対極的な見地から、音楽の感動を聴き手に伝える最高の方法を探し求めています。

スピーカーや電源トランスはすべからく磁界と関係しています。その磁界の変化のあり方が、感情というエネルギーを動かす力を司っています。その負荷のあり方が、ケーブルの構造等により良くも悪くも種々様々な固有の癖となって現れるのです。

人の場合は化学物質や食物アレルギー反応として現れますが、本来地球上にはないダイオキシンや放射能等の化学物質レベルになると、細胞が破壊され難病の発生へと繋がります。


音楽の変節原因を医学的見地から観察

ケーブルがもたらす音楽の変節原因については、病理科学、脳神経科学、認知科学等の関係性が深く、解決の糸口さえ見つかっていないのが現状です。今までのように、エレクトロニクスエンジニアだけに頼っているようては、その道のりは遠くなる事はあっても近くなる事はありません。

無理やりにでも、宇宙規模的、哲学的にその解を導き出すと、オーディオ部品及び製品全ては、一本の線(ケーブル)が変化したモノであると断じる他ありません。それはあたかも人間60兆個の細胞が、たった一個の受精卵から分化する様相と似ています。


ケーブルがもたらす音楽の変節原因を解明解決

結論を先に申し上げますと、カイザーサウンドでは電源汚染の影響をもろともしない解決策を、ケーブルの工法のみによって発明しました。「先回り免疫体構造」とでも申しましょうか、あるいは「自動制御ケーブル」と言っても差し支えまりません。

とにかく長年の懸案であった、「ケーブルがもたらす音楽の変節原因」を解決する画期的ケーブルの開発に目処をつけましたので、その発売の時期に合わせながら機を改めて、更に深く詳述してみたいと思います。

■ケーブルの研究抜きにして、オーディオの解に至り得ず