スパークプラグは事前に取り寄せて貰っていた。
いざ作業を始めんとしたその時、部品の不揃いに気づいた。
6個中4個がイリジューム電極、2個がコッパー・・・。
どうしたものか?
と、頭を悩ましていると、
カッパのV6エンジンは手前側は簡単に交換出来るが、
奥側はエアーインテーク部も外さないと交換出来ない構造である事も分かった。
中途半端は嫌いだが、途中で断念するのもシャクだ!
半分だけの交換も面白いじゃないか!
何事もプラス思考である。
そこから何かが閃くかもしれない・・・。
どうせ分解するならパッキンやフィルター等も同時に交換したいと思ったので、組み立て配置図を教えて貰ってから部品を手配することにした。更なるコンディションアップが望めかもしれない・・・。
小さな事でも、初めてというのはとても新鮮だ!
プラグコードを取り付けるネジと、
ワッシャのペアリングを取った上で加速度組み立て。
締めるのは金谷オートの若社長にお任せ。
前回は粘度の高いヨーロピアンというオイルを使ったが、本当に素晴らしかった。潤滑油の大切さを思い知らされるきっかけとなったオイルである。推奨交換距離が4,000キロと短いのが難点だが、Signature Seriesはアメリカ本国では40,000キロ保証だそうだ。それにしても、10倍もの差は私を納得させられない。
メーカー指定の倍の8,000キロ走ったがとてもきれいな状態であった。検証の意味も込めて、今回はそのロングライフシリーズの中の黒いキャップの5W-20にしてみた。
恥ずかしい事に、その時は5W-20が示す数字の意味すら知らなかったである。完璧主義者のようなところがあるかと思えば、勘を拠り所に強引な面も持ち合わせている風変わりな人間なのだ。
動画にある通り勘で決めた!
今回は中途半端な整備となったので、気持ち的には抑制された状態での試乗となったが、それでも良くなった感はハッキリと分かる。アイドリング時のプルプルッっ! とした不安定なエンジンの動きも收まり、安心感を覚えるに至った。
徐々にネジの加速度組み立ての効果も効いて来るだろうから先が楽しみである。オイルも含めて感じる事だとは思うが、まろやかさが際立った前回の印象から”キリッ!” とした、良い意味のソリッド感は10歳ほど若返ったような感覚を得た。
次回パーツが揃った時の整備が楽しみである。
しかし、車は愛情をかけてやった分だけ、
目に見える形となって結果に現れるから、
精神的にとても良いのが嬉しい。
それに引き換えオーディオは音の善し悪しにおいて、
何故そうなるのか?
原因探しが難しく、
またその解決法を見つけ出せずにいるのが実情である。
それはオーディオ業界の苦しみでもあると同時に、
それが原因で物が売れるという嬉し悲しのもどかしさの中にある。
母親が不摂生をすると、へその緒で繋がった胎児にモロ影響が及ぶように、そのどうする事も出来ない胎児と同様、ノイズだらけの交流電源に繋がっているオーディオ機器の関係はそっくりである。
高価な機器をいくら買い替えても堂々巡りで、
満足行く音にならない・・・
そんな状態で悩んでいる人達を何とかしたい!
との思いで、日夜研究に余念がない私だが、
徐々にその原因探しが進み、
狙った通りの音が作れるほどに、
精度が上がって来ている。
文章を書いていると、無性にカッパを運転したくなって来た。
夜も11時が近いが、これからひとっ走りするとしよう!