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人もステレオも緩衝材が重要


 月に1回私が駐車場を借りている大家さんのお宅へ直接通い帳を持って支払いに伺います。今時何とも古い方法でしょう?。実はこれも私が望んだ事なのです。ローゼンクランツ東京試聴室のあるマンションの真ん前ですから出来る事なのですが、振込み代が節約出来るのと地元の方と仲良く出来ていれば、何かと情報も入りますから一挙両得な訳です。

 玄関のチャイムを鳴らしてから30秒ぐらい待ったでしょうか、

 奥さんの声で『御免なさい主人は今出かけておりまして、

 私は足が悪く出られないのです、ご面倒でもまたお願い出来ませんか?』。

 
 翌日改めて伺いますと、今日は旦那さんが出て来られました。

 その奥の部屋から『昨日はすみませんでしたね』と奥さんが手すりに寄りかかるようにして顔を覗かされました。

 「神経痛ですか?」とお訊ねすると。

 『老人性湾曲症です』と私には聞こえました。

 『軟骨が磨り減って、膝の骨と骨が直接当たって痛いんです』。

 聞いただけで、とても痛そうです。

 お相撲さんの小錦も同じような症状で苦しんだそうですネ。

 まして体重が200キロを超えるんですから、その痛みは想像を絶するほどでしょう。


 不謹慎かもしれませんが、その時にとっさに思い出しました。

 スピーカーのセッティングに御影石の上に直接スパイクで受けている状態を。

 とに角固い物同士の上に更に尖った先の1点に荷重を集中させるのですから、生身ですと悲鳴を上げるほどの痛さでしょう。そうです「硬い、冷たい、キツイ」と3拍子揃ったらそれは大変です。その内の二つまでならまだ何とか辛抱出来ない事もないでしょうが、3点セットは耐え難い音になります。

 それから見ますと、ローゼンクランツの「歯と歯茎の構造」を採用したインシュレーターは、全くもって理に適った理想のメカニズムだとご理解頂けるのではないでしょうか。人もステレオも一緒です!、それは感情の生き物ですから。

 ステレオにも人と同じように神経が通っていると思ってセッティングしてやれば上手く行くと改めて確信しました。


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