プロ用のパワードスピーカーは一般のオーディオには参考にはならないのではないか? そんな先入観が邪魔して今回は吉祥寺メグへ行くのにとても腰が重たかった。
ところが結果は大収穫であった！
ステレオがステレオの音として鳴っているのだ！
私がクリニックで作り出す音と全く同じ音が出ているのにビックリ！
ステレオの音を再現する事において、かくも耳の良い設計者が居ることに驚いた。
メグで初めてステレオの立体音を聞けたのであった。
皆さん方は大きいスピーカーが良いという印象を持ったようだが、
大・中・小三つの中で小型スピーカーが一番完成度が高いと私には受け取れた。
業界人の勉強用として必須のスピーカー
スピーカーの中にパワーアンプもDAコンバーターも入っているので、誰がどう扱おうが正しいステレオの音を手に入れることが出来るのである。オーディオマニアとしては、色々な機器やアクセサリーを使って好みの音に仕上げて行くという楽しみが無いのは耐え難いかもしれない。
ただ、ディスクに入っている音楽を限りなく理想に近いコンディションで楽しめるという点では何一つ悩むことがないので嬉しい。音楽ファンにはこれ以上の物はないだろう。
メーカー及び販売に従事する人達は、ステレオがステレオとして鳴るだけのコンディションを提供するのが第一の使命であるはずだ。そう考えると、業界人はこのスピーカーが作る正しいステレオの音を聴いて身体に叩き込むべきである。
そんな音を案内するのが、音のプロと呼べる仕事ではないだろうか。
クリニックに携行し、この鳴り方が正しいステレオと呼べる音なんですよ！
一発でお手本の音が提示出来るのです。
だから、その場で私は、「それ買いますよ！」
他者の製品であっても素晴らしい物は素晴らしいのです。
こんな有難いステレオはどこを探してもありません。
