トップ情報気になるオーディオ家訪問サックスプレーヤーの飯田憲司さん宅訪問

サックスプレーヤーの飯田憲司さん宅訪問

今日も強硬スケジュールです。朝6時に広島を出発して10時に鳥取県米子へ、そこで一仕事終えてから中国道を通り、険しい六甲の山を下って神戸市灘区にお住まいのサックスプレーヤー飯田憲司さんのお宅へ訪問しました。

物凄いオープンデッキフェチの方です。そのコレクションは30台余りに上ります。お聞きした話によりますと、小6のクリスマスプレゼントにアカイのオープンデッキGX-635を買って貰える事になっていたそうです。

親はテープレコーダーがまさか20万近くもするものとは思ってもいなかったようで、とてもじゃないが、”小学生には贅沢過ぎる!”という事でその話は突然無かった事に・・・。

悔しさのあまり集めていたパンフレットを破り捨てた記憶が鮮明に残ったといいます。毎日のように電気店に通ってテープデッキを眺めている憲司少年の粘りに親も屈し、中学の入学祝に買ってくれたそうです。

子供の頃からの楽しみや憧れの中心にオープンデッキがあり、音楽を録音しては楽しんでいたのは私とそっくりです。私の場合は飯田さんとは20才も年が離れていますので、最初に買って貰ったのはスピーカーが付いたプラスチック製のモノラルのテープレコーダーでした。それでも天にも昇るほど嬉しかった記憶があります。

飯田さんは音楽家になり、私はステレオ屋になりました。好きな事を仕事に出来るのは人生においてこの上ない幸せな事です。その日オタリのMX55の音をヤマハの10Mで聴かせて頂きましたが、その熱く厚い音は久し振りに興奮しました。その日は脳が覚醒されたのしょうか、お陰で一睡も出来ませんでした。

それ以来私の中にも昔の虫が出てきて、テープデッキコレクションが始まりました。東京試聴室でもオープンデッキでデモンストレーションしてみようかなと思ったりしています。

← Back     Next →