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プーチン大統領 安倍首相訪ロに期待

NHK国際ニュース 2月22日 0時10分

2月22日 0時10分ロシアのプーチン大統領は、モスクワで森元総理大臣と会談し、年内に予定されている安倍総理大臣のロシア訪問が日ロ関係の発展につながることに期待を示すとともに、北方領土問題について、双方が受け入れ可能な解決策を模索していくべきだという考えを示しました。

ロシアを訪問している森元総理大臣は、日本時間の21日夜、クレムリンで、プーチン大統領とおよそ1時間余りにわたって会談しました。この中で、森氏は「ことしは新たな日ロ関係を構築するための大事な年になる。私の訪問が10年ぶりの日本の総理大臣の公式訪問の地ならしになればよいと思っている」と述べました。

これに対して、プーチン大統領は「安倍総理大臣のロシア訪問を心待ちにし、日ロ関係の発展のよいステップになることを期待している。この会談を受けて準備に取り組みたい」と応じ、年内に予定されている安倍総理大臣のロシア訪問が日ロ関係の発展につながることに期待を示しました。

また、森氏によりますと北方領土問題を巡って、森氏が、総理大臣在任中の平成13年3月に、シベリアのイルクーツクで、プーチン大統領と、平和条約締結後の歯舞・色丹の2島返還を明記した1956年の『日ソ共同宣言』の有効性を文書で確認したことを取り上げ、プーチン大統領とその重要性を確認したということです。

また、森氏は「領土問題の最終的な解決には、安倍総理大臣とプーチン大統領の両首脳の決断が必要だ」と強調したのに対し、プーチン大統領は「平和条約がないのは異常だ」と述べるとともに日ロ双方が受け入れ可能な解決策を模索していくべきだという考えを示しました。




昨年の春、北方領土問題に関してプーチン大統領は日本語で、「ひきわけ」と言ったのは何を意味するものなのか、日本人にとっては関心の高いところです。森元総理も「出来たらその真意を訊いてみたい」との事であった。

それにしても、ロシア側が今回ほど日本と正面から話し合いたいとの意思表示を示したのは珍しい。全ては中国がらみであるのは間違いないと私は観ている。ロシアシベリアの人口は数百万だが、中国北東部の3省の人口は一億に及ぶと言われ、その両国にまたがる国境の町ではロシア人は中国人に圧倒されていると聞く。

いずれにしても、東アジアの力関係がどうなるのか緊張は高まるばかりである。ロシアの出方次第といった感が強い。それを物語るのは習総書記の初外交国としてロシアを強く希望しているとの報が伝わって来ているからだ。

また、安倍総理は21日にアメリカ外交に飛び立ち、オバマ大統領と尖閣問題を筆頭に打ち合わせを行い、TPPについてもその会談後に決断すると言われている。日本は今重大な岐路に立たされている。

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