トップ情報最近のニュース最近のニュース2000>20世紀末の激動を感じるニュース。

20世紀末の激動を感じるニュース。


   2000/10/14 『金 大中氏ノーベル平和賞』。のニュースが目に入って来た、かねてより私は歴代の政治家の中でも5本の指に入る大政治家であると思っていました。まさに『信念の人』とはこの人のことである。ガンディーと並んでアジアが生んだ世界に誇れる平和のシンボルです。

 スポーツ面では『イチロー大リーグへ挑戦』とある。晴れ晴れとした顔である、彼のこんな顔は彗星の如く現れ、アッという間に210本の安打を打ってしまった時以来である。

 そして経済面では『ダイエー落日』とある、売上高でセブンイレブンに抜かれ、28年間、守りつづけた小売業売上高日本一の座を明渡した。ダイエーは72年に三越を抜いて小売業界で首位の地位に上り詰めた。売上高で見る限り、戦後の小売業界の主役は百貨店からスーパー、更にコンビニへと移ったことになる。

 また金融業界では『インターネット銀行営業開始』。なんでも無店舗で営業するという事だそうだ。

 とにかく大地殻変動が起こっている。この様に期限を切られ「何が何でも世紀末までに答えを出せ」と、あたかも大宇宙から迫られている様に思えないでもない。



ローゼンクランツの物作りの担保とは?


 こうした変遷と出来事を見ると、こと私たちオーディオ業界にも目を移し、重ねて見る必要が有るのではないでしょうか。ブランドだけに頼っていても売れません。賞を与え権威付けをしても、音が悪ければこれまた売れません。

 価格だけで訴えようとしても、これまた限界があるでしょう。根本には”感動”と”心に満足”を提供出来るもので無ければ受け入れられないはずです。

 そして私なりにはこう解釈しております。電化製品とオーディオ製品の決定的な違いとは?電化製品は洗濯機や電気釜に代表されるように、省力機械として時間と余暇を生み出してくれます。或いはコンピューターに限っては、1台で何人分や何百人分もの仕事をしてくれます。 それは時間という命を生み出すものであると同時に、そのことはお金も生み出しますので、うがった見方をすれば損得ということにもなります。

 方やオーディに於いて音楽を聴くという行為自体で時間という命とお金を消費します。 それは無意識の内にそうしていると思います。そういう意味では、命をすり減らしながら聴いているという事にもなる訳です。

 そう考えますと命と交換しても惜しくないと思えるもので無ければ売れないということにもなります。究極の答えとしてそのことを、私(ローゼンクランツ)の物作りの担保としております。

 是非一度ローゼンクランツの生み出す音楽の世界を知って頂きたいのです。

                                           貝崎 静雄 


back