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人の心の二面性


 メーカーは物が売れない限り成り立ちませんから、基本的に売れる物しか作る事が出来ません。そこで、「売れるにはどうしたらいいか」?と考えるのはごくあたり前のことですが、ここが人や企業のモラルの分岐点となって試されるのではないでしょうか。人や世の中の為になる素晴らしいものを作ろうという考えと、人の弱点、即ち快楽や中毒性のような弊害があったとしても、或いは公害を垂れ流しても儲かると見れば作る。毎日のように新聞やテレビでこうした類のニュースに事欠くことはありません。

 このような場面に差し掛かった時に人の心というものはどのように考え、どのようにしてブレーキやアクセル踏み替えまたハンドルを切るものなのでしょうか。先天的なのか?、受けた教育や、影響等の環境によるものなのか?人間という生き物とは何なのか?心理学という学問もあるみたいですが、この問題だけは私も難しくてさっぱり解かりません。

 一人として同じ人物が存在しないように、同じ人物の中にある心の動きも片時とて同じではありません。解からない時は、都合よく神様という存在をもうけ、そのいたずらにしたり、怒りにする事によって、傷ついた心を癒したり鎮めることを一つの知恵にしてきたように思います。この方法は、三権分立よりもっと立派なものだと思います。相手に求めるのではなく、自分の心の中で解決するという方法ですから。紛れもなく日本は神の国なのでしょう。


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