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人間とはちょうどいいものを欲しがるやっかいな生き物


 暑いといってはクーラーをかけ、寒いと言っては衣類を着込みストーブもたく。はたまた食べ物に限っては、「味噌汁がぬるい」、「うどんが伸びている」。やれ、「味が薄い」、「塩が効きすぎ」、と数え上げればきりがないほど「あーだ」、「こーだ」と、まったく生きていくのは大変です。

 物に対しても、人に対しても、相手を自分に合わさそうとするために色々と問題が起こってくる。もしも神様がいるとしたら、どうして「人間のようなわがままな生き物を作ったんでしょう?」と、聞いてみたい。知恵があるばっかりにもめごとを起こす。その「知恵」と「愚かさ」の境目はどこにあるのでしょう?

 また不思議なことに、「悪魔」と「天使」が誰の心の中にも宿しているのだからこれがまた厄介。そのバランスのメカニズムが狂ったら大変なことになります。世の女性は魅力ある男性の関心を引こうと、あらわなファッションの出で立ちをする。それに対して本能を刺激され、電車の中では痴漢が絶えない。誰が見ても人一倍思慮分別があるであろう人たちでも間違いを犯すのだから、特にこの男と女の関係というものは、一歩間違うとセクハラになるから本当にこの世は難しい。ちょうどいいバランスというものを保つには、何がどうあればいいのでしょう?。

 また、我がステレオ業界のにおいてなんかはその際たるもので、微妙な音の違いについて「気に入る」、「気に入らない」と繰り返す。その張本人がこの自分ですから、特に細かいことに神経を尖らしていること自体が、時として「いいことをしているのか?」また、「そうではないのか?」自己矛盾に陥りそうなときもあります。


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