お嬢さんと呼ばれて

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　次男が連休で帰って来たので東京見物ドライブを兼ねて車で食事に出かけようという事になりました。木場から湾岸腺に入りアクアラインを通って木更津方面に行ってみようと思ったのですが、間違ってそのまま横浜方面へ直進してしまいました。

　料金所で「間違ったのですが・・・」というと、大黒パーキングエリアからUターンして戻ってきてくださいと教えてくれました。しかし、その複雑なジャンクションでまた間違え、今度は羽田腺に入ってしまったのです。

　何ともドジな私。

　もうこうなったらヤケクソだ！。

　息子へのサービスと思って、東京へ逆戻りして首都高をほぼ一周し、そして今度は成田方面へ向かいます。連休という事もあってディズニーランドのある浦安の降り口は見たことも無いようなマイカーの長蛇の列です。その影響でしょうか、次の降り口も大変な混雑でした。そんな当てのないドライブだったのですが、帰りに渋滞に巻き込まれたら大変と思い習志野で降りる事にしました。

　
　手っ取り早く車の停められる所というとやはりファミリーレストランになります。食事が終わりコーヒーを飲むのですが、目の前に汚れたお皿がいつまでもあるのが気になって仕方がありません。

　下げてもらおうと思い、

　ウエイトレスに声を掛けました。

　「お嬢さん！」。

　すると、通りがかった30半ばのウエイトレスがこちらを振り向き、嬉し恥ずかしそうに、笑いながら、

　『振り向いてしまいました・・・』と一言。

　その彼女の嬉しそうな顔は最高潮でした。

　そして、息子と話したのです。

　「きっと彼女は関西人に違いない」。

　でなきゃ、あんな素晴らしい返しが出来るはずがない。