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巨人コーチ=木村拓也氏試合前に倒れる、くも膜下出血

4月2日マツダスタジアムで行われた広島ー巨人1回戦の試合前、巨人の内野守備走塁コーチ木村拓也(37)が、これからノックを始めようとバットを上げた瞬間に崩れるように前のめりに倒れた。

彼を愛するファンの多い古巣である広島の地で倒れた。市内の病院に救急車で搬送され、くも膜下出血と診断された。彼には私にもちょっとした思い出がある。今から10年ほど前宮島の対岸の団地にステレオセットを納品に伺った先のお宅でのことです。「その向かいの家はカープの木村拓也の家なんですよ」と教えて貰った事がありました。

元々彼は日本ハムにキャッチャーとして入団したのだが、その後カープに移籍し、猛練習によって内外野のどこでもこなすユーティリティープレーヤーとして名を売り、1,000本安打を達成するほどの選手にまで成長した。

’06原監督に買われて11年間在籍したカープから巨人へ移籍。弱かったい巨人に魂を注入したかけがえの無い存在だったと彼の評価は高かった。選手からの人望も厚く、将来の幹部を約束され即一軍のコーチになった矢先の出来事だった。

鮮烈な出来事として思い出すのは、昨年の9月のヤクルト戦だ。控えのキャッチャーを使い切ってしまうというハプニングが発生し、そこで彼が10年ぶりにマスクをかぶる事となり、3人のピッチャーを無事にリードし見事無失点で切り抜け、原監督が興奮して彼を出迎えたシーンである。

木村拓也さん、安らかにお眠り下さい。

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