東京都立六郷工科高校では企業での長期職業訓練を必修とする、ドイツのマイスター制度を参考にしたデュアルシステムを04年に採り入れた。その科の1年生は地元約220社から3社を選び10日間ずつ通う。2、3年生は1社に絞り、合計半年間の職業訓練を受ける。
こうして早い時期から自分の適性を知り、スムーズに就職出来るようにすると共に、立派な職人を育成する事を目的としている。地元大田区には世界に通用する技術を持った会社が沢山あるにも係らず、学生の理系離れに歯止めが利かず技術の伝承が危ぶまれている。
高卒は離職率が高いという理由で企業側も採用には消極的であったが、このデュアルシステムは納得ずくで就職する為定着率が高くなり、学校側、企業側の双方にとって都合が良いのだそうだ。
