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「お巡りさん、私を殺して」遺族の叫びに警察官は泣いた

2011.6.3 22:30 MSNニュース

東日本大震災の被災地に派遣された埼玉県警特別災害派遣部隊の隊員がこのほど県警本部で記者会見し、被災地の悲痛な現状を報告した。いずれの隊員も現地での体験を生々しく語ったが、ある隊員は、娘を亡くした母親の「私を殺して」という叫びが今も耳から離れないという。

警備部隊の三浦千春巡査(24)は、福島県に派遣され行方不明者の捜索に当たった。

捜索中、水没車両で3人の遺体を発見した。そのうち、1人の女性の遺体の目が、開いたままだったことに気づいた。不慮の災害に見舞われ、図らずも命を落とした女性の無念さを思った。三浦巡査は「災害とはいえやるせなかった。ご遺体には、『よく頑張られましたね』と呼び掛けた」という。

足場が悪く、機材も使えない。引き上げは困難を極めたが「必ず家族の元へ返す」との思いのもと、地元の警察官らと協力し、捜索で確認できたすべての遺体を収容できた。三浦巡査は「一人では何もできないが、力を合わせれば乗り越えられる」と振り返った。

スクーバ部隊は、福島県いわき市で港内の海中捜索活動に従事した。「海なし県」の埼玉では、平時は川や沼での活動が中心。波や潮の流れなど慣れない状況の中、余震による津波の恐怖と戦いながら乗用車3台を発見した。

遺族支援に当たったのは黒岩佳典警部補(43)。派遣2日目、12歳の女児の遺体が母親に付き添われ、廃校になった暗い体育館に運ばれてきた。母親は「お巡りさん、私を殺して。娘が悲しんでいるからそばにいかなきゃ」と泣き叫んだ。

母子家庭で友達のようだったという2人。津波に飲まれ何とかがれきにつかまったものの、母親が助けられている間に娘は流されてしまったのだという。娘が荼毘(だび)に付されるまで、氷点下の気温の中、母親は自分の上着を娘にかけて、何日も寄り添っていた。

「自分にも同じ年頃の子供がいる。泣きながら母親の話を聞き続けた」という黒岩警部補。「今も遺体が見つからず安置所に通い続ける遺族もいる。遺族のケアが不可欠だ」と訴えた。


「お巡りさん、私を殺して!」

「娘が悲しんでいるからそばにいかなきゃ!」

この魂の訴えには涙が止めどもなく流れて来た

神様も酷いことをするもんだ!

私達に何を教えようとしているのだろう?


山の神、海の神、万の神に祈りを捧げるのが、

恥ずかしながらこの年になってやっと解った。

日本人はこうして人の痛みを理解し、助け合って来たからこそ、

すべてを受け入れられる寛容さが自ずと備わっているのである。

日本中至る所に神社があるのはそういう事なのだ。


生を受けた事の意味を自問自答学問し、

荒れ狂う心を己のみの力によって浄化し、

自己の確立に努めるのみである

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