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大神社展(東京国立博物館)

上野公園はかなり広いです。

空気がまるで違います。

肺気腫を患っている私は人一倍空気に敏感です。


それにしても、立派な博物館であります。


全国の神社パワーを結集した、

空前絶後の神道美術展!

伊勢神宮、厳島神社、鹿島神社、春日大社、熊野速玉大社、熱田神宮、宗像大社、熊野那智大社、八坂神社、宇佐神宮、金剛峯寺、鶴岡八幡宮、防府天満宮・・・他、日本各地から一同に集結した宝物は神々しく壮大でした。

普段は見る事の出来ない宝物をこの目でしっかり見て来ました。


展示内容は次の通りです。


第1章 古神宝

第2章 祀りのはじまり

日本には仏教伝来以前から、日本独特の自然や精霊を崇拝する神道の原形ともいわれる原始宗教が存在したと考えられています。人々は山や岩、海や川、さらには森や草木にさえも神を見出し、畏れ敬ってきました。

本章では、特に山の神と海の神に注目し、その祀りのはじまりを奈良・山ノ神遺跡と福岡・沖ノ島祭祀遺跡から発見された様々な資料から考えるとともに、神に捧げられた遺物の美にも迫ります。また、『古事記』『日本書紀』『延喜式神名帳』などの文献資料をもとに、神社で祭神が祀られはじめた頃の様子を紹介します。

ローゼンクランツの音を写す鏡(瀬兵音鏡)は、銅鏡の影響を受けているのは言うまでもありません。このコーナーでは銅鏡に目を奪われ食い入るように眺め観察しました。

第3章 神社の風景

第4章 祭りのにぎわい

神や祖霊などを慰め、鎮め、奉仕して、その威力による加護を請い、平和や豊産を期待する、または感謝する行為が祭礼です。本来は地域の共同体や氏族集団などの命運に関る重要な行事でした。その過程では特別に用意された材料で調理された食事が供えられ、人々も相伴にあずかる神人共食が行われ、神楽や能、舞楽など様々な芸能が奉納されました。

慶長9(1604)年の8月、豊臣秀吉の7回忌に行われた盛大な祭礼を描いた屏風(京都・豊国神社蔵)の緻密な絵には驚嘆しました。色の鮮やかさもさる事ながら緻密な筆運びは信じ難いほどです。後に色乗せをしたと思われますが、当時の迫力を伝えるには良しと思いました。

第5章 伝世の名品

神社には古神宝のほかにも、たくさんの宝物が伝えられてきました。なかには古くから伝来し尊ばれてきたものや、祈願や感謝の意をこめて奉納されたもの、祭礼や行事に用いられたものなどがあります。鹿島神宮に[ふつのみたまのつるぎ]として伝来した黒漆平文大刀[くろうるしひょうもんたち]、平清盛が平家一門の繁栄を願って厳島神社に奉納した平家納経、大内盛見が防府天満宮の神事の随兵の鎧として寄進した浅葱糸妻取威鎧[あさぎいとつまどりおどしのよろい]をはじめ、神社に伝わった鏡や調度、刀剣、甲冑、馬具、絵画のなかから優品を展示します。

千葉・香取神宮蔵の海獣葡萄鏡(かいじゅうぶどうきょう)
 唐から舶載された形式の白銅製の鏡。獣をかたどった鈕を中心に、葡萄唐草文の地文に、獅子・馬・鹿・麒麟・鳳凰・蜂・蟷螂などが配されています。

茨木・鹿島神宮の長刀(直刀)は、3メートルほどであり物凄い迫力でした。

第6章 神々の姿


千年ほど前の世界にタイムスリップすると日本の素晴らしさに改めて気付かされます。大いなる刺激を貰えます。絵にしても着物の刺繍にしても、はたまた金属加工技術にしても目を見張るものがあります。

機械の作った物とは比較にならない感動を覚えます。時を超えて伝わるその超絶技巧の作品達には、明らかに魂が宿っていると言って間違いありません。

同じモノ作りに身をおく者として心に期するものがあります。誘ってくれた妻には感謝しなければなりません。

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