オープンリールのテープを早巻きすると回転ムラによりテープの表面は凄く波打ちます(写真左)。その主たる原因は下記のような点です。
@筐体フレームと取り付けられたモーターの振動の折り合いの悪さ(振動収束点の不一致)から来るもの。以下は筐体構造を見て私なりの採点法でつけました。
アルミダイキャスト 85点 |
スチールアングル 60点 |
Aリール台の直径とネジ穴位置の違いによって共振発生が大きく変わります。
OTARI 直径105mm ネジ⇔ネジ28mm 98点 |
TASCAM 直径90mm ネジ⇔ネジ28mm 70点 |
Bモーターのフレーム形状の違いによって共振パターンが変わります。
Cリール台にある3本のネジの締め付け時の力加減のアンバランスによる共振発生。。
OTARIのMX-5050Uのリール台の”加速度組み立て”を施すと、冒頭写真右のようにブレが少なくきれいに巻き取られています。この効果を見てその後更にこのデッキのネジというネジ全ての部分の加速度組み立てを施したところ、信じられないぐらい素晴らしい音になりました。