トップノウハウ加速度組み立ての効果の種類>そのB・・・アンプ偏

そのB・・・アンプ偏

ダイヤトーンP-610システムでボーカル物を中心に楽しんでおられる四国香川のT.YさんのダイヤトーンP-610システムをクリニックしたのが9月の末頃でした。ボーカルを中心に楽しんでおられますが、クリニックによって自分の好みの音になり上機嫌で楽しんでいたのもつかの間、アンプが壊れてガックリとなったようです。

待てど暮らせど修理から中々返ってこず、冴えない日々が続いていた様子を自分のブログに綴っていました。1ヶ月ほど経ってやっと直ったアンプを音楽に飢えた胃袋を満たそうと繋いだ瞬間にその音の悪さに愕然となったそうです。

その時の様子を彼は自分のブログにこう綴っています。
----------------------------------------------------------------

アンプが帰ってきたが。。。。。  [2010-11-02 21:09 by cantea]

とにかく音が悪い!。

独特のふわっとした感触が好みだったのですが、やけにストレートで安物の昔のプリメインみたいな音に変わってましたw。3万の修理代金で3万以下のアンプの音になってしまいました。

しばらくオーディオやる気力も失せそうです。
----------------------------------------------------------------

あまりにも気の毒だったので、「ただ同然で加速度組み立てをやってあげるから送るように」と言いました。翌日にはすぐ届き、重たいアンプをやっとの思いで運び込み、音を確認してから取り掛かろうとするも、電源を入れると同時に変な音がしたまま動作状態に入りません。

アンプはまた四国に逆戻りです。T.Yさんがアンプの中を開けて見ると悲惨な事になっていたようです。

その時の様子を彼は自分のブログにこう綴っています。
----------------------------------------------------------------

素晴らしすぎるCECサービス   [2010-11-10 21:05 by cantea]

基盤屋の本能の赴くままに中を覗いてみた。
  コネクタが2箇所半分外れていた。

その影響で過電流が発生したのかヒューズが1個飛んでいた。

さらにもう1箇所のヒューズはガラス管ごと粉々になっていた。

その上トロイダルトランスが2個とも前後左右自由に動くようになっていた。

アタマにきたので夜8時過ぎにも関わらず電話して文句言ってやった。

怒りが収まらん

篠原涼子の口調で金返せ!

それでもCECの音が好きだ
----------------------------------------------------------------

今度はCECから直接私の方へ送って貰う手はずになっています。さすがに再修理というだけあって、大至急やったのでしょう。数日で届きました。私もすぐに取り掛かりネジの多いAMP-71を気合を入れて仕上げました。

 

その「加速度組み立て」後の音について、T.Yさんは次のように述べています。
----------------------------------------------------------------

お代官様 加速度組み立てに絶叫する   [2010-11-21 10:03 by cantea]

----------------------------------------------------------------

加速度組み立ての効果    [2010-11-21 17:48 by cantea]

オーディオ機器を楽器と見なしてネジの位置やトルクを変化させて調律するのが加速度組み立て。ネジの締め具合や調整で機器の真の実力を引き出すという話。実際こんな感じで行っているようだ。

まず色々なディスクを再生しての共通点
  1.S/Nが上がる
  2.余分な音(にごり、こもり)が無くなる
  3.聴感上のピークが無くなる
  4.低域がとても楽に反応する。
  5.倍音が綺麗に整っているようだ

 

上記のような効果がどのジャンルにも現れたのには驚いた。ただ、高名な評論家の必須アイテム、ボーイソプラノは持ち合わせが無いので試してはいないw。

とりあえず主に聞いているディスクではこんな感じに聞こえました。

■藤田恵美
以前ははボーカルの下が少しこもって分離が悪かったが、まるでボーカルだけをえぐり取ったかのように綺麗に分離され、小節間の「間」がきちんと取られていた。何より声の起伏が以前より豊かになった。

■ゆうこりん
元々ダンゴ状態で声も楽器も何が鳴っているのか不明だったが、これもきちんとタラタラした声が分離していた。ギターのディストーションもうるさくない。

■伊代ちゃん
以前気づかなかったがボーカルにほんの少しだけリバーブをかけているのが分かった。後ろのバックコーラスが綺麗に聞き取れる

■竹内まりや
低域過多でボンついていたのがスッキリとした。そのくせ量感と階調はしっかりと出ている。
ねっとりとしたボーカルが浮き上がってくる。

■必殺シリーズ
全ての楽器が分離して見事なまでのハーモニーで再生される。聴いているうちに自分が秀か勇次になったと錯覚を起こしそうなくらい臨場感があった。

この変化は機材を交換して起こる変化とはまた違った方向です。音色やバランスは全く変えず音楽性だけを高める。そんな感覚です。今まで眠っていた機材の性能を呼び起こすかのような変化でした。音楽が聞きたいのに音が不満という迷路から抜け出せないマニアにこそ試してもらいたい技術だと思います。

← Back     Next →