トップ製品アクセサリー>ジャンパーケーブルJP-105

JumperCableJP-105
MODEL JP-105 \30,000
税込み \31,500
MODEL JP-157.5 \35,000
税込み \36,750
長さ 105は0.1カイザー(10.5cm)、157.5は0.15カイザー(15.75cm)
価格は税込価格です。


信号の自然な方向性を確保し
リアルな再現力を持つ
井上 千岳

 あらゆる項目にわたって方向性を揃えることで、信号の自然な通りを確保することができるというローゼンクランツの思想によって作られたジャンパー線である。

 確かにスピーカー付属のショートバーには疑問を感じることが多いが、それだけにユーザーからの要望も強かったのであろう。贅を尽くしたジャンパー線の完成である。

 導体はもちろん、被服、Yラグにいたるまで、ことにYラグは上下裏表まで方向性を管理して作られている。
105mmという一見中途半端な長さにも意味があるのだ。


音質傾向

 指定どおりにスピーカーケーブルの上側にこちらのYラグを乗せる形で接続する。

 信号の通りが滑らかで、ピアノのタッチや余韻が瞭然としてくるのが分かるのだ。

 特に低域の把握力が高まり、瞬発的な音の立ち上がりが改善される。

 コーラスでは声の質感がリアルになる。

 ことに低域の質感に変化が大きい。

 接続の仕方でも音が変わるので,注意が必要である。

                      
オーディオアクセサリー・・・96号より引用

ローゼンクランツ・バイワイヤリングジャンパー線
信じられないジャンパー線とアタッチメントの世界
村井 裕弥

 僕はバイワイヤーが苦手

 マニアの皆さんは、本当はどう思っているのだろう。バイワイヤー接続を実行している人って、どれ位いるのだろう。藤岡先生のように、パラドライブするというのなら分る。本格的マルチの効用も知っているつもりだ。

 しかし、バイワイヤー接続というのは、どうもよくわからない。「本当はメーカーもバイワイヤーにしたくない」とか「こうしないと売れないから、嫌々バイワイヤーにしている」ならまだしも「ケーブルが2倍売れるから」といった怖い噂も飛び交っている。(あくまで嘘ですよ。石を投げないで)

 あのカイザーが、ジャンパー線を作った

 そんな僕に「ジャンパー線のレポートを書け」と、編集長は言う。「ええっ。僕はバイワイヤーのスピーカーは嫌いなんですよ。メイン・システムは、シングルワイヤー・オンリーのに買い変えちゃったし」「でも、まだサブ・システムで1組残してるんだろ。それを使えば、テストできるじゃない。それに、これがうまくハマれば、これからバイワイヤーのスピーカーも使って行けるわけだし」

 お客を巻き込んで、大試聴会

 カイザーサウンドといえば、素材の徹底した方向管理。本誌読者に改めて説明する必要はないだろう。(もし知らない人がいたら、1月号の72ぺーじを読んで)。しかし何と言っても、たかだか数センチの電線である。これを方向管理か。ウーン。これ、左右ペアーで3万円もする。「はたして、それだけの価値があるものか」。自分ひとりでグワーッと集中して聴くと、違いがわかったような気になりがちなので、オーディオに無縁なお客も巻き込んで、一大試聴会を開催する。そして、何をしたのか(換えたのか)説明なしで、音だけを聞いてもらい、メモを提出してもらう。

  1. まずは、メーター200円の格安ケーブルで自作したジャンパー線=別に不満はない。これはこれで、けっこう聞ける。
  1. メーター3,000円のケーブルで自作したジャンパー線=情報量が俄然増える。高域のヌケも向上。お客さんの目が、急に真剣になる。
  1. 真打ち・カイザーのジャンパー線=ピアノの音量が、ぐっと上がる!ピアノのガツーンがきれいに(出て欲しいところだけ)立ち上がる。それでいて、けっして硬くなったりはしない。交響曲は、間接音が倍加。いや3倍増くらいか。いかにもライブ収録という感じのサワサワ感が聞こえてくる(さっきまではライブだって気が付かなかった)。音調もノーブルな方向に変化。「い、いったい何を変えたの?今の、同じCDなの?ホントに」。お客さんの目は点!

 カイザーサウンドの原点、スピーカーアタッチメントも試す

 しかし、このお客さんはさらに腰を抜かすことになる。カイザーサウンドから、もう一つ”秘密兵器”が届いていたのだ。スピーカーアタッチメントSP-52.5。名前からは想像のつかないアクセサリーである。要するに、スピーカーケーブルとスピーカーターミナルの間に入れて、音を良くしようという製品だ。

 「そんなバカな。シンプル・イズ・ベストだ。信号経路をシンプルに短くするのが、イイ音への道。そんなものを入れたら、その分、電気が余分なところを通って」。しかし、わが家に来ているお客さんには、そんなオーディオ知識はない。大体何を変えたのかさえ知らせていない。3人で、(黙りこくり)ひたすらメモを取っているだけなのだ。

  1. カイザーのジャンパー線+カイザーのスピーカーアタッチメント=きれいきれいだったピアノの音に、いい意味での濁りが出てきた。全体のまとまりも向上。上品さも。交響曲は、深みと奥行きが出た。まろやかで香り高い音。ヨーロッパ的。こんな声が圧倒的。

 しかし、それから数日後、広島から更に宅配便が届いた。あけてみると、またスピーカーアタッチメントが出てくる。貝崎社長いわく、「前回送ったモデルで、ほんの少しひっかかっていたところが解消されました。名前はSP-52.5パーフェクト・モデル。左右ペアーで79,000円です。ぜひ聞き比べてください」。

 お客さんをまた呼ぶわけにはいかないので、やむをえず奥さんと二人で聞く。これと比べると、あんなにマイルドに聞こえた4がとげとげしく感じられるから不思議。スピーカーアタッチメントのわずかな改良だけで、エネルギー感が増し、谷川の清流がほとばしる如く、音楽が宙に舞う。これを「安い!お買い得」とは書きにくいが、絶対に他のものでは得られない。


RosenKranz Model  JP-105  Manual

ジャンパーケーブルの特徴と、ご使用に当たっての注意点を説明いたします。

 特    徴
  • 音の芯がシッカリとして力強くなる。
  • 空間表現に奥行き、高さ、拡がりと立体感が出ます。
  • 各楽器一つ一つが手に取るように聴こえ、見事なユニゾンが展開されます。
  • 勿論スピード感、実在感、リズム感が得られます。
  • それでいてストレスの無い、抜けのいい音になります。

 構    造
  • 各帯域に時間軸のズレがありません。
  • 導体は勿論の事、防振材、絶縁物まで響きの方向管理をしています。
  • Y端子に至っては、前後は勿論の事信号の流れに忠実に作っていますので、L/R、そして各+・−まで指定しています。
  • 図1-1の様に RosenKranz の銀色のシールが貼ってある方が入力側になります。
  • 図1-2の様に必ずスピーカーケーブルの上に、ジャンパーケーブルのY端子を乗せて締めて下さい。
  • 3Wayスピーカーの場合は殆んどの場合、高域側から入れた方が、より良いです。
  • 2Wayの場合でもツィーターのクロスオーバーが、2.5kHz以下の製品は高域側から入れられる事を、お薦め致します。

写真1

 Y端子を30゜以上曲げると、折れる事がありますので、ご注意ください。

写真2

Wooferへ入力する場合はアタッチメント及びジャンパーケーブールは下から上へ方向をして下さい。

写真3

 スピーカーターミナルにアタッチメントが先に直に付くようにそしてその上からジャンパーケーブルを入れて締めて下さい。これでお互いのケーブルがアンプからの信号を接点ロスが少なく結線出来ます。


戻る