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TANNOY ARDEN

M.Fさんのシステムは、今から20年ほど前に、ADSのスピーカーM15を核に据え、ボルダーのアンプとマイクロのCDプレーヤー、そしてケーブル類は全てオーラルシンフォニクスといった布陣で私がプランした物です。つい最近スピーカーのエッジが駄目になったのを機に、以前から興味があったタンノイに変更したと伺っていました。

一度機会があれば診て下さいと頼まれていたので、広島と島根との県境に程近い北広島町まで行って来ました。私がセッティングした位置に置いてあるだけとの事でしたが、バロックが心地よく奏でられているではありませんか。

私はいい意味で裏切られました。何故ならば、アーデンが魅力的に鳴っている場面に出会った経験が過去に無かったからです。なるほど、”基本プランさえしっかりしていれば、こんなにも上手く鳴るんだ!”と20年を経てみて改めて我が意を得たのでした。充実感が味わえた瞬間です。

本気モードで向き合いますと、男性の声がわずかに不自然です。スピーカーユニットの奥行きが以前の物より長い分だけ、前に動かしてやる必要があります。更に、スピーカーの足元に目をやると、インシュレーターのオスとメスが天地逆さまになっています。

これは黙って見過ごす訳にはいきません。インシュレーターの受け方等も含めて、スピーカーのセッティングをゼロからやり直すつもりです。

セッティングによる改善は勿論ですが、大幅なる音のグレードアップには、ローゼンクランツ製品の一押しアイテムである、RGBaスピーカーケーブルを体験して頂くのが一番です。

システムをお届けした20年前には、未だローゼンクランツのケーブルがこの世に誕生していなかったので、M.Fさんには今日が初お披露目なのです。また、カイザーサウンドの成長ぶりを知って頂きたいというのも大きな理由です。

結果は大成功!。思った以上に音楽表現力がアップしました。元々タンノイのチェロには定評がありますが、バイオリンとコントラバスとの上下に向かってのハーモニーが更に魅力的になりました。

M.Fさんの満足そうな表情が更に大きく崩れたのは、その後に私が行ったセッティングによって、スピーカーがマジックに掛かったかの如く変身を遂げた時でした。タンノイ音楽の魅力!、否!、”魔力!”と言った方がむしろピッタリでしょう。

1.5k付近で繋がれているデュアルコンセントリックの持ち味を最大限に引き出してやると、音場型ハイエンドスピーカーに負けないプレゼンスを展開します。これほどの音はタンノイスピーカーにとって初の鳴り方ではないでしょうか?・・・。

私も正直言って驚きました。更に信じられないのは、左右ユニット共にエネルギーの方向性が完璧に揃っている点です。タンノイのユニットは4本のネジで止めますから、上・下・左・右の4パターンを軸にそれぞれ4パターン存在するわけですから、順列組み合わせで言うと16パターンにもなります。1/16しかない正解率の中でそれを引き当てているのがM.Fさんの運の強さです。だからこそ良い音がして当たり前なのです。

RGBaシリーズのスピーカーケーブルの威力をまざまざと見せつけられた瞬間でした。ローゼンクランツ製品と未だご縁の無い方は騙されたと思って、是が非でも、一度聴いて欲しいですね!。

RGBaケーブルの試聴体験受付中です。

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