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Audio Machina CRM+CRS → Rosenkranz Magic1

千葉県のK.Tさんから次のような相談を頂きました。

----- Original Message -----
From: K.T
To: info@rosenkranz-jp.com
Sent: Monday, August 05, 2013 14:29 PM
Subject: オーディオクリニックについての問い合わせ  

ローゼンクランツ殿、

初めてご相談させていただきます。

浦安市のK.Tと申します。

当方狭いマンションでリビングオーディオを楽しんでおり、

御社の訪問オーディオクリニックを知り、

プロの方に見ていただきたくご連絡しました。


機器やアクセサリーには高い授業料は支払い済みですが、

素人のセッティングではこじんまりとした平面的な音しか出ず、

オーディオショップ等で聴くスケール感や感動のある音楽とは程遠く、

限界を感じていたところです。


お願いするにあたりどのように進めればよいのか、

ご教示いただきたくお願い致します。



当方の使用機器は下記のとおりです。

1. DACプリアンプ(ネットワークプレーヤー)
CH Precision C1

2. パワーアンプ
DartZeel NHB-108

3. スピーカー
Audio Machina CRM+CRS

K.T

千葉と言ってもすぐ近くの浦安なので、いきなりクリニックを実施するよりも、現状を拝見し具体的な方針と対策を練った上でクリニックとセッティングを行うのが最良だと思ったので、先ずは下見という形でお伺いしました。

ストレスと感じるものはありませんが、どんな音楽を掛けても平板で一様な音です。『聴いていて楽しくない』と仰る意味がよく理解出来ました。どんなオーディオライフを望んでおられるのかをお尋ねしますと、特別機器に思い入れがある訳ではなく、あらゆるジャンルの音楽を楽しみたいという事でした。


手持ちの機器を元にして音を良くして行く事は出来ますが、これから掛かる費用に対して、充分な伸びしろを持ち合わせていないとの診断結果が出たので、思い切った提案をさせて頂きました。

音楽に求めるイメージが私の価値観と似ているし、それだったらカイザーサウンドの音を聴いて貰った後にクリニックに取り組んでも遅くはないと思って、カイザーサウンドのある江東区へK.T氏と一緒にとんぼ返りしました。

ボーカル物を好んで聴かれるとの事なので、手漉き和紙をコーン紙に持つMagic1を試聴して頂きました。その生々しい歌声に衝撃を受けたK.Tさんは、電光石火の如く即断即決でスピーカーとアンプを入れ替える決断をされました。

従って、K.T氏のシステムをクリニックする事無く、いきなりローゼンクランツのスピーカー:Magic1とYaqinのモディファイアンプ:RK2-111Bを納品する事となったのです。

本件につきましては、訪問記の代わりに、K.T氏より頂いた感想を掲載させて頂きます。

From: K.T
Sent: Monday, September 02, 2013 10:57 AM
To: 'info@rosenkranz-jp.com'
Subject: 先日は有難うございました。

 貝崎様、

 先日はスピーカーとアンプの納品、またそれらのセッティングをありがとうございました。

 導入してまだ間もないですが、少し感想を書かさせていただきます。

 初めてクリニックの下見にお越し頂いた時に、私は「オーディオをやめたい。」と申し上げました。オーディオを始めてそろそろ20年ぐらいになりますが、高級な機器にすれば自分の部屋でも音楽の最高の感動を得られると信じて、機器の買い替えを繰り返し、しまいには1,000万円超のシステムを持ちました。

 しかし、そこには素晴らしく綺麗な音があっただけで、鳥肌が立つような音楽や歌からのメッセージはありませんでした。家電量販店で偶然通りかかった総額30万円ほどの小さな真空管ミニコンポのようなものからの吉田拓郎の歌に立ち止りました。これが中学生の時に共感し憧れたあの時代への拓郎のメッセージだったと。

 私のシステムは素晴らしい音でしたが、拓郎のメッセージは伝えられませんでした。いくらやっても感動や充実感のない趣味なら、やめて気の利いたミニコンポか何かにして他の趣味を持とうと。


 長い間にはたくさんのショップの方々とお話ししましたが、

 「俺がお前の部屋で最高の音楽を作ってやる」。

 ということを仰られたのは、

 貝崎様たったひとりでした。

 私にとってはそれで十分でした。


 どうせやめることにしていた訳ですし、機器は何でもよく、ただ音楽に感動したいだけでしたから。持っていたアンプもスピーカーも御社のMagic 1を視聴する前に処分しました。

 そして搬入されたスピーカーMagic 1と元は5万円の中国製アンプ。最先端の高級機器で細かい音を穿り出し音楽を分解することと、音楽の細かなニュアンスを表現できるスピーカーで音楽を聴くこととは、全く違うということがやっと分かりました。

 Magic 1の表現力は明らかに過去に入れ替えた6台の高級スピーカよりはるかに上です。

 また、ご子息のセッティングには参りました。いびつな部屋の壁にオスカーブレードやローズバイブレーションを貼ったり、電源にも独自の対策。電波、音波、振動の波をコントロールする説明は分かりやすくて納得しました。

 触れば触るほど「お前が聴きたいビートルズはこういうのだろ?」

 と言わんばかりのミラクル。

 明らかに「今日はこのくらいにしといたろ!」。

 「もっといけるよ!」とも言わんばかりの余裕。

 おまけにテレビの映像まで激変!


 御社で試聴したMagic 1の音楽と比べれば、私のはまだ基本セッティング。この先にもっと心に刺さる音楽があるということにワクワクします。貝崎様との出会いをきっかけに、最初にお話ししたとおりオーディオの趣味はこれでやめます。

 私の趣味はオーディオでなく、音楽鑑賞であると言える日がやっと来たような気がします。周辺機器やアクセサリーもいらないものは全部処分することにしました。

 今後ともご支援お願いいたします。

 K.T

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