SE-MASTER1用のリケーブルを、
この半月で3アイテム作った!
2本はXLRタイプ、1本はミニプラグ。
完璧に作ったはずなのに、
タイミングの揃い方が不自然なのだ!
ダイヤフラムとハウジングが大きいので、
その形状から来る必然の音は汲み取れる。
何故ならMASTER1を聴くのはこれで三回目だからだ。
音と言うから何がどうなのか分り難いのだが・・・
要するに左右でステレオ展開していない・・・
電気的位相ではなく、”気流的位相”の不自然さである。
集中力をマックスに上げどこに問題があるのか?!
スピーカーユニットの方向性を見極めた!
ハッキリと犯人が特定出来た。
左が理想の位置から70度前方へ逃げている。
右はというと、これも真下に逃げる向きにある。
理想の向きから130度遅れている。
時計の針で言うと5時半である。
ハウジングをばらしてみると、
ラッキーな事にユニットは、
360度自在に動かせる構造である。
最悪から最高へ変わるという点では、
随分得した気分になる。
モノは考えようである。
残る問題は配線の長さに余裕があるかだ。
理想の位置まで動かしてみたが運よく届いた。
これだけ全てが思い通りに行く事は稀である。
ユニットを抑えるフレームは3ヶ所止めだ。
ハウジングに固定するネジも3ヶ所止めである。
それぞれ適材適所にネジを配置し、
指先に集中して、”加速度組立”を行う。
案の定納得の音が出るようになった!
気流の動きとタイミングが合うと、
何とも言えない快感を覚える。
一般のスピーカーは部屋によって響き方が違うから、
そのセッティングは困窮極める。
ヘッドホンの場合は左右が同じ条件で、
ダイレクトに鼓膜を震わせるから、
良くも悪くも答えが正直に出る。
それだけシンプルにも拘わらず、
分子間力での見極めが出来ないが故に、
適正な処置の出来る者が居ない。
一台一台マイスターが組み上げたという、
このSE-MASTER1でさえ然りである。
真の原因を解決出来ないまま、
機器やアクセサリーの組み合わせで、
解決を図ろうとするのが一般的だ。
こうした高度な技術がある事を知っておいて欲しい!
オーディオの気流研究の第一人者である、
カイザーサウンドの足跡。
http://www.rosenkranz-jp.com/View/guidance/
疑問に思ったら、
気軽にご相談下さい!