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想像を越えたBABYの反響



 実際の所、PB-BABYが、こんなに高い評価を購入して下さった方達から頂くとは正直思っていませんでしたそれもそのはず、この商品の誕生するきっかけになったのは、他でもない逸品館の清原社長の自信作である=スーパーツイーター(CLT-2)のインシュレーターの開発を頼まれた事から始まります。

 そして、その能力の高さを認めて下さり、その後、1個2,000円位でスパイク受けにも使える兼用型のインシュレーターも、作って欲しいという事になった訳です。正直言って私には、エントリークラスのお客さんをまったく持っていませんので、この価格帯のインシュレーターを作るなんて考えもつかないわけです。

 「この価格で、ローゼンクランツの最大の特徴である『金属の響きの方向』を、『垂直』、『水平』ともに揃えた物を作れば絶対売れるというのである」。そして”何より”、「安くても本物の商品を提供して、お客さんを育てる必要がある」と彼は説くのです。

 売れる、売れないの商売の勘は、大阪の商人の本場の中で育った彼の足元にも及ぶはずはありません。よしここは彼の言う通りにしてみようということで、早速開発に着手しました。

 そこからは、早かった!。アッという間に作り上げ、「一発で、気に入るデザインと音が出来上がりましたので、明日、早速送ります」。といって、快削真鍮とエコブラスの2種類の試作品をそれぞれ8個ずつ送りました。

 事前に「エコブラスの方が良いと思います」。と私の感想を述べておきましたが、翌日彼からの返事は、「いや、真鍮のほうが良い。輝きがあって魅力がある」。というのである。意外な返事が返ってきたので私はビックリしました。そこで結局二人で意見が分かれたのだから、二つとも作りましょうという事になった訳です。

 如何に安いといえども、ローゼンクランツの名に恥じないように、1個、1個丁寧に「響き(エネルギー)の方向」を管理し、その”ステイタスの印”である、(A)マークと(E)マークを刻印してあるのが何よりの自信の表れなのです。そしてその音の特徴は力強くて暖かく、流れるような音楽性にあります。

 そして、名前については、清原氏から電話があり、「『BABY』でどうでしょう」。の一言で決まりました。これからも、『赤ちゃん』の名前の通り、多くの皆さんに可愛がって頂きたいと思います。

 貝崎 静雄

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