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その19 お得意の真鍮製では、問題があるのでしょうか?


 ----- Original Message -----
 From: S.N
 To: info@rosenkranz-jp.com
 Sent: Wednesday, December 17, 2003 7:08 AM
 Subject: 貸し出し希望


 S.Nです。

 RK-PP  の貸し出しを希望します。

 昨年7月にRK-BWを購入をさせていただいて以来のメールです。あれからCDPは変更しましたが、音的には小幅の改善にとどまっていました。この秋パワーアンプをP-1000からJEF LOLAND Model 201に変えたところ音が激変し、非常に明晰な音になりました。現在改善意欲に燃えております。
 
 木製のフェーズプラグというのは、新しい発想で興味があります。ただお得意の真鍮製では、問題があるのでしょうか?。当然、木製の方がメリットがあるたに作られたわけですから、愚問かも知れませんが理由があればお教えください。



 ● S.N様から頂いたご質問にお答えする形で説明してみたいと思います。

決定的なのは構造上の問題です。


 ネジが8ミリタイプで充分な強度設計が初めから成されていれば、

 魅力ある音色を持つ真鍮でも良い音を創出する事は可能です。

 その場合でも、下手な表面処理をすると命取りになります。


 また、いくら8ミリになったとしても、エコブラスをフェーズプラグ自体に採用するのは良くありません。

 鳴き過ぎても駄目・・・、鳴かな過ぎても駄目・・・。

 素材の持っている程よい響きが必要なのです。

 エコブラスはシリコンが入っている為にあまり鳴きません。

 一言で片付けるなら、「適材適所」です。

 モノ作りはバランスが命

 実際にやってはいませんが、8ミリになると鳴きのバランスが変わり、

 今度はアルミも良くない結果になるはずです。

 しかし、今の6ミリネジの場合であれば、

 金属の中では純正に採用している軽金属のアルミが良いと思います。


 現在の構造である限り、フェーズプラグに採用する素材の比重は力率的に見て0.8〜1.2が理想です。

 エボニーは平均で1.2ぐらいですから全くの理想です。

 ちなみにアルミの比重は2.7で、真鍮や銅といった重金属の1/3です。

 素材自身の質感による音色の配分も大きいと思っています。

 音楽には木を使った楽器と金属を使った楽器でその音のバランスを取っております。
 
 B&Wのスピーカーはもう少し木質系の音が入った方が良いと私なりに感じたからです。

 その点から見てもエボニーは理想です。

 全ては結果です!。

 体験された方達の感動の生の声がぞくぞくと返ってきております。

 こちらをご覧下さい⇒


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