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完成したウイルソンスピーカー用専用スパイク


 ご注文を頂いておりました石川県のY.Aさんに送る為に製品チェックです。私の良いところでもあり、悪いところでもあるのですが、頼まれてもいないことをついついしてしまうのです。親切の押し売りとでもいうんでしょうか?!。

 それは8個梱包しようとしていたのですが無意識の内に相性の良い組み合わせを探しているのです。記念すべき初オーダーですからそんな気持ちになってしまうのです。果たしてこの分のお代を貰う事が出来るのでしょうか?。

 ひとつのパーツでも本体部と3分ネジ、そして締めつけ用丸ナットと3個から構成されてあります。それに更に42ミリのエコスパイクにナットで合計5ピースになります。これが8個ですから、合計40個の相性と組み合わせを見るのは思った以上に集中力と神経を使います。こんな事をしなくても相当に凄い音になるのは分かり切っているのですが、良い音で聴いて欲しいという悲しい性がのぞいてくるんです。


 メッキをすると表面に違う金属の皮膜が出来、音のにじみの原因になるという事で今までのほとんどの製品は地金のままで売ってきました。それがなぜか今回は真鍮で構成されている本体部と3分ネジに限ってクロームメッキをした方が音が良いとの反応が出るんです。それも図面を見れば見るほどにです。高さ調整の出来る一番下のスパイク部は既に発売して好評のエコブラスの42ミリタイプを使うのですが、それとの相性の関係から来るのだろうとも思いましたがそうでもないようです。

 本体部分の前後方向を決定する為にはその物自身で締め付けは出来ません。その為にもうひとつ10.5ミリ厚の丸型ナットを作ったのです。それでスピーカーの底部を締めますと、スパイクの中央ボディー部分との間に1ミリ前後の隙間が生まれます。その関係で少し揺らぐというか、しなる感じがします。この関係で表面に硬いクロームの皮膜を設けた方が鳴き過ぎない為に良いのでしょう。

 これとて鳴かない素材エコブラスと鳴く素材真鍮との絶妙なバランスで出来上がっているのです。この微妙な揺らぎを避けてタイトに締めると本体部の前後方向のエネルギーを揃える事は出来なくなります。当然前後方向を示すAマークの位置はどこに来るか分かりません。このいずれの長所を取り入れてセットするのかはオーナーとなる貴方にお任せいたします。ローゼンクランツのお勧めは前者の方法です。


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