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その16  「請求書を見てぎっくり腰に!」


 木工所から来る請求書にこの所ヒヤヒヤしております。ここの2代目はいつものんびりしていて、時には2〜3ヶ月まとめて請求が来たりするからなのです。とうとう、来るべき時がやって来ました。ミラクルサウンド・スクリーン44本分の請求です。本数が本数ですからその金額は半端ではありません。ぎっくり腰が直らないのはそれのせいなのかもしれません。

  「これだけの出来栄えの物を見せ付けられたからには、私自身が使う物だから、もう好きなだけ請求してくれ!」といい格好を言ったのが、今となっては痛い思いをしております。でも、内心ではちょっぴり嬉しいんです。今時そんな気持ちにさせてくれるモノにとんと出会わなくなりましたから。

 今年の売り上げは前年対比30%増くらいで推移しておりましたが、先月初めてその売り上げが前年割れになりました。例年の事ですが、10月は各社一斉に年末に向けての新製品が色々出て来る時なので、実売があまり上がらない月ではあるのです。それにしても急に冷え込んだ感じでしたから、これが”竹中ショック”の影響なんでしょうか?。

 でも、11月に入ってからは急に試聴の申し込みも増え、その対応に追われています。また、売り上げも例月のペースに戻って来ました。ローゼンクランツ製品の特徴は物ではなく、音楽という感動にお金を払って下さる方ばかりですから、デフレや不況に影響されにくいのです。いや、むしろ不況にこそ強いのかもしれません。


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