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CGの小林彰太郎さんとバッタリ



 脅威の燃費

  福岡、広島、神戸、大阪と1週間ほどの出張が控えているのに合わせて車の整備に余念がありません。約1ヶ月前にも同じルートで仕事をこなしました。行って帰ってくるとあっという間に積算計の数字は3,000キロほど増えます。その後すぐに東北の方へ出かけましたので、この度はわずか半月ほどの間に5,000キロほど走っておりました。有明のシトロエンサービスセンターでは万の桁が変わっているのには驚いていました。

 3,000〜5,000キロ毎にオートマオイルを半分抜いては新しいオイルを半分継ぎ足し、予定としてはこれを5回繰り返すつもりです。また、『サービス月間で安くなるので良いエンジンオイルを入れてみましょうか』と誘われるままにおねがいしましたところ、次第次第に私にトレーニングされる緑のXMも調子を上げてきました。出張から帰り、「リッターあたり11.5キロも走ったよ」と報告すると、『V6の3,000CCでそんな話聞いたことが無い!』と信じられない様子。


 生まれて初めてタイヤをバースト

 二日後に控えた長距離出張に備えてこの度の点検整備もブレーキパッドの交換からオイル類の交換と準備万端です。そして、XMの調子を見るのも兼ねて、カーオーディオのデモカーにするのに適当な車はないかと埼玉の方まで探しに出かけました。その帰り道に生まれて初めてタイヤをバーストさせてしまったのです。

 近くの運送屋に駆け込み大型ジャッキを借りてスペアータイヤに履き替え、その場でシトロエンのサービスセンターへ電話します。明日の夕方には広島に向けて出発しなければなりません。同じミシュランのタイヤであるプライマシーを急いで2本取り寄せてもらい、明日のお昼前から2時間ほどで仕上げるとの約束を得て翌日持ち込みました。


 小林彰太郎さんとバッタリ

 ブルーな気分で仕上がるのをロビーで待っていると、そこへ赤色のエグザンティアが入ってきました。どこかで見覚えのある方だなあと思う暇もなく、カーグラフィックの小林彰太郎さんだとすぐに分かりました。何という偶然でしょう!。私がシトロエンにハマルきっかけになったのは他でもない小林さんの影響からです。

 『エグザンティアという車は、エレガントな場でも似合うし、スポーティーな乗り方も出来るし、申し分のない車である』とコメントしてたのを目にした時に、「世界中の車を知り尽くしている、あの小林さんが手放しで誉める車とは一体どんな車なのだろう」というのですぐに試乗してみました。乗った瞬間に何の躊躇もすることなく、「これ買います!」といってその場で瞬間に決めていました。8年ほど前の事です。

 そんな場面に出くわす事など人生の中でもそうざらにあるわけではありません。私の人生の中でこの人には会っておかなければと、神様が引き合わせてくれたのだろうと感謝しながら、運の強い自分に、「捨てた人生ではないなぁ!」とつくづく感じます。


 サービスマンとの話が一段落するのを見計らって、私は声を掛けました。

 「小林さんですよね」。

 「初めまして、私貝崎と申しまして、実はシトロンに乗るようになったのは小林さんのコメントがきっかけなんです」。「その言葉の奥に真実がクッキリと見えたのです」。その文章からは本音かどうか探ろうとするような努力のかけらも必要としませんでした。その言葉には本当に力と浸透力がありました。

 「私はオーディオ関係の仕事をしておりますが、評論家の方達の言葉からそこまでの力を感じた事は今だかってありません」。

 『会社で買って10万キロほど走りましたが、あの車は本当に良いですよ』。

 『ある時F.F車ばかり10何台集めてスラロームテストしたんですよ、

 そうするとシトロエンがロールしないで一番安定した走行を見せ、ドライバー達もみんな驚いていましたよ』。

 『また、モッコリとお尻を上げたり下げたりは、まるで生き物のような動きをするし、それも一台一台少しずつ違うんですよね』。

 『そうしているうちに、エグザンティアが終了するというので、全国を探してもらった最後の1台がこれなんです』。

 「そうですか、この赤に拘って買われたのかと思いました」。

 「近々私のXMにカーコンポを取り付けますので、出来上がりました時には是非音を聞いて頂けませんか?」。

 『いいですよ、最近は会社の方にはあまり顔を出さないので自宅の方に電話下さい』。


 といって、名詞を下さいました。

 一発で良い音になるとは思っていませんが、頑張ってみたいと思います。


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