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その15 「栄えあるBIGJAZZの初代リファレンス達」 |
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栄えあるBIG JAZZの初代リファレンスに選ばれたメンバー達が演じる音楽を、今日これから聴くのですがどんな音になるのかワクワクします。初期ロットで作った物は待ちきれない何人かのお客さんが買って行きましたので、もう手元には2個しか残っていません。ですからしばらくはPB-BIGで聴いておりました。 |
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とりあえず、前回と同じくスピーカーを除いたコンポに3X4の12個入れての試聴です。毎度の事ながら、入れ替えていきなりは良くありません。足元から崩れたような安定しない音です。でもそんなひどい症状はごくわずかな時間で解消し、5曲目のBona And Paulあたりから俄然調子が出てきました。6曲目はあまり好きではありませんので、スキップして7曲目のA Sleepin' Beeを聴きますと、ますます調子が乗って来ているのが分ります。 いや〜!ブラシによるドラミングのリアルなこと。またリズムを受け持つベースも何とも言えずご機嫌なノリです。ピアノの輝きある音も素晴らしく、ハードメイプルを音色の基本に置いて組んでいますので、楽器の響きに瓜二つのような音空間を展開しています。その音空間というのがどういうものかと言えば、リード楽器のトランペットがフロント中央前部に位置して、ピアノは大きくその後方から包み込むような壮大な鳴り方を、またドラムスもその若干左かなというくらいで、やはり同じように拡がりを持っています。この曲はピンポイントのようにアーティストの位置関係がよく判るものではありません。 |
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いきなり、Rejinald Vealのりりしいベースのリードで始まる8曲目のBig Butter And Egg Man、これは一転して位置取りが手に取るように見えます。左手にベース、右手にピアノ、後方にドラムス、当然ペットは中央のダイヤモンド型のカルテット構成です。 クッキリと浮かび上がるように生き生きとしたシンバルワークが聞こえるのはBIG JAZZのディンプル効果のせいでしょうか?。非常に耳によく通るように入ってきます。 自信に満ちたwynton Marsalisのトランペットの音色が部屋一杯に響き渡ります。微動だにしない音程を保ちながらメロウなSkylarkを聞かせてくれます。こうしたスタンダードな曲を演奏すると本当に実力が分ります。見事に乱れの無いメロディーを歌い上げます。 ローゼンクランツのリファレンスシステムは切れのある音楽を聞かせてくれますので、テンポとノリはこの上ありません。本当に生きのいいことといったら他に変わるものは何も無いでしょう。そのことの一点に絞って磨きに磨き込んだ音なのです。私は如何に大迫力の音がしようとも、萎えたような重さを感じる音は嫌いなのです。例えば、鉈のように重さでもって壊し切るようなものより、お互いの切り口がピタッとくっつくようなものでなければ嫌なのです。 |
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