FM東京から放送される寺島靖国さんの番組、「ジャズ喫茶MUSICBIRD」にゲストとして呼ばれたのですが、その日はジャズ評論家の岩浪洋三さんと初めてご一緒させて頂きました。かつてスイングジャーナルの編集長だった事でも知られていますが、ジャズ批評の大家であります。
話の流れの中で岩浪さんの生まれ故郷が私と同じ松山だという事を知り大変驚きました。23年末は松山出身の偉人3人を描いたNHKドラマ「坂の上の雲」で賑わいましたが、岩浪さんはその中の主人公の一人である正岡子規と同じ松山中学(現松山東高)で、かたや私は秋山好古陸軍大将が晩年校長を勤めた北予中学(現松山北高)の出身とあって、寺島さんを他所に故郷話に花が咲きました。
岩浪さんご自身が旧制中学卒だという話には二度ビックリ!。戦後数年は旧制中学だったんですね。私は終戦と共に高校に変わったとばかり思っていました。ちなみに岩波さんは78との事ですから昭和8年、寺島さんは13年、私が23年です。この話に割って入った寺島さんは都立杉並高の一期生だそうです。何だか凄い昔の話になって来ました。
実は野球という言葉を考案したのは正岡子規だと言われています。寺島さん!
松山は日本の野球の発祥に地なんですよ。ちなみにお座敷遊びに欠かせない野球拳もそうなんですよ!。
『じゃぁ! 一曲やってよ!』
「では! 行きますよ!」
や〜きゅうう〜う、す〜うるなら♪
こういう具合にしやしゃんせ♪
アウト! セーフ! よよいのよい!
『分かった! 分かったよ!』
『この話は一旦置いといて、ジャズの話に戻しましょう』
『ところでカイザーさん、何枚かディスクを持って来てくれました?』
「はぁっ?! 持って来ていません・・」
『どんなディスクや曲を使って製品開発しているのか等を聞くから・・と言っておいたでしょう!』
「確かにそう聞いていました。それは対談で会話の内容の事かと思っていたんです」
『ったくもう! ゲストでディスクを持って来ないなんて、カイザーさんが初めてだよ!』
そんな面白可笑しな調子で、二時間の収録時間もあっという間に過ぎました。