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色とその網目パターンによって音の設計を試みた、RGBケーブルの試聴体験レポートが沢山寄せられましたので、その実態と検証の意味を込めて、今回はその生の声の一部をご紹介したいと思います。
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横浜 Y様 |
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私は、売価23万円のスピーカーケーブルを使っていました。しかし、今回購入したケーブルSP-RGB2は、次元が違います。これまでのケーブルと比較する気も起こりません。安っぽい言い方ですけど、コストパフォーマンス抜群です。
ケーブルの設計理念を読ませていただきました。私は以前から『色、音、味覚』は似ていると思っています。自分の中で、それらを知覚する器官が同じ部分だと感じます。もちろん、比較的高度なレベルにおいてですが。
そもそも画像データをプロジェクター等に接続する際、R,G,Bという3種類のケーブルに分かれていますよね。音だって分かれていても良いはず・・・。更に音を伝える点におていは、ケーブルであっても楽器に近いと考えるほうが自然かもしれない。ただし、こういう設計理念を創造し具現化できるのは、世界中で貝崎社長だけだと思いますけど。
追加する形で買ったラインケーブルPIN-RGB2を今聴いています。何度も聴いたグレングールド「バッハゴールドベルク変奏曲」を、このケーブルで聴きなおしてみました。グールドが鍵盤上で様々な試みを行っているのが良くわかります。彼の音楽が単なる形だけのカッコ良さではなく、彼の美意識と確信に満ちたものである事が理解できます。それが分かるのは、このケーブルが「音」を超えたものを伝えているからだと思います。
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大分 T様 |
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ゆうべは最近のソウルミュージックを聞いていましたが、やはりノリのよさを実感。腰を中心に前後左右に体を動かす黒人独自の横ノリ感が出てきます。音楽ファンだけでなくミュージシャンにも高く評価されそうなケーブルです。DJにも受けそう。こんなファンキーな音を出すケーブルはないよ!多分。また車載用にすればドライブのグルーブ感と相まって最高でしょう。
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茨城県 I様 |
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さて早速SP-RGB1及びAC-RGB1の感想について述べたいと思います。結論から述べますと、どうやら眠れる虎(ナイアガラ)をついに呼び覚ましましたようです。音楽は部屋いっぱいに満ち、涙腺を刺激する音となりました。感情表現が出来るようになったからでしょうね。演奏者や歌手が心をこめて音楽を奏でているようです。それはケーブルを繋いだ瞬間に感じられたことです。
私の父がオーディオには無知であるにかかわらず、この音の変化に気付くのに10秒かからなかったのに私自身驚きました。では、「何が変わったの?」と聞かれたら私なら迷わず、「音楽への求心力が変わった」と答えるでしょう。それ以外に感想は?と言われても私は答えられないんですよ。
我が家のFB1というハイエンンド入門クラスのスピーカーはもはや奏者のハートまで表現し、本物の感動を再生出来るものとなりました。無論これにはケーブルだけでなく、「サウンドステーション」や「ナイアガラ」、「インシュレーター」等の皆の団結した力有ってのことですが、全員一致した力というものは凄いですね。これはコーラスに似たものがあります。コーラスの中に一人すごいオペラ歌手が入って歌っても調和が取れないように、だれか一人でも我を出してしまうとたちまちの内にハーモニーは総崩れになります。しかし、皆が自分の我を捨てて足並み揃えて歌えばそれは素晴らしいものとなります。
我が家の音を聴く限り、ローゼンクランツのケーブルやインシュレーターなどはそれ自体に我が無く、相手を尊重しあう和の心で結ばれていると言う事です。私はローゼンクランツに接してきてようやくそのこと事が分かってきました。このことから私の中で良い音というのは、迫力のある低音が再生できる事ではなく、圧倒的な情報量で微細な音を再生できることでも無いと感じるのです。その答えが分かるのにSP-RGB1及びAC-RGB1はとても安価でいい方法ではないかと感じました。ただ今、夜遅く小音量で夏川りみを聴いております。なんとも言えない生きたような音に静かな感動を覚えています。ではまた。
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茨城県 U様 |
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ローゼンクランツのSPケーブルの試聴案内が届き、今回はローゼンクランツにしては価格が随分と手頃なこともあり、早速貸出し申込をしました。届いたケーブルを見ると表面の皮膜処理がなんとも独特な質感です。それにしても編まれた3色の色合いに規則性を持たせるとは、今回の着眼点も常人にはとても浮かばないことです。
装置ですがアンプはAirbowのType1、スピーカーはレイオーディオKM1Vです。これまではSPケーブルで色付を持たせず、アンプからできるだけフラットに信号をSPに送るべく意図で、ビンテージのウエスタンエレクトリックのかなり細いものを使っていました。繋いでまず感じたのは、元気が良いこと。ボリュームが上がったように思えました。
聴いたのはジャズのライブハウスの録音で、テナー、トロンボーン、ドラム、ベースの編成で、インプロバイズの多い、イマジナティブな演奏です(メインストリームジャズに対してダウンタウン系と言われているそうです)。私はジャズは静かに寛げるような音よりも、こういうものが好きなのですが、そういう演奏が今までに増してすごくカッコ良く聞こえるのです。
自分でもアルトサックスをやっているせいか(初級の腕ですが)、楽器の音色の質感、音の余韻が生音に近く、実にリアルに感じました。今までもそれはありましたが、今聴いてなお、より感じられるということは、このケーブルが装置全体に良い方向に働いていると思えます。
この音は音質を評価するときに言われる音場、広がり感、低、高音の出方がどうこうとか、そういうことよりも、演奏のありのままの温度が伝わり、それでそういう演奏なら、ちょっと大袈裟に言うと、自分の体温も上がってしまうような、オーディオ的というよりも音楽的な音だと思います。
またケーブル自体にオーディオ的な癖のような物がありませんから、永く使っていけそうです(ある種のものがあるのかもしれませんが、私は感じませんでした)。そういうわけで、ニューカマーのRGB SPケーブルはCDを聴いてる時間がこれからより楽しくなっていきそうなので購入決定です!!。
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石川県 A様 |
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「ローゼンクランツ、SP-RGB2ケーブル試聴記」。偶さか、貝崎さんからお電話頂いた事が、そもそもの事の始まりであった。「新らしいケーブルができたので、一度試してみませんか?」と言うのである。そう、こんな氏の熱心な尽力により、今の我が家は、まるでクランツ博物館だ。インシュ、ケーブル、プリアンプ、右も左も、上から下まで、見事に貝崎色に染まっている。先日もウィルソンオーディオ用のスパイクを新調してもらったばかり。
そんなクランツ魂の宿った我が家のシステムに、新たに完成した、「RGBケーブルを試してみませんか?」と言うのである。確かに、以前から、氏のHPにおいて、その製品に対する万全の自信の程は窺ってはいた。そして、何より、そのケーブルに対するレビューの中で、実は私は私で、すこぶる気になる文言が書かれてはあったのである。「エネルギーが増す」。つまり、日頃、貝崎サウンドを享受している我が家にとって、唯一の泣き所と言うのが、実は、この迫力と言う部分だったのである。
天は二物を与えず。バラードを歌わせれば天下一品のクランツケーブルではあったものの、キングクリムゾンを聴いても、レッドツェッペリンを聴いても、どこか上品に過ぎてしまうのだ。(CDP、PA、SPの持ち味の部分も、もちろんあるが。)そんな思いを抱いていた時の、氏からの申し出であったから、私は一にも二にもなく飛びついた。是非、お願いします。
しばらくして、ついに件(くだん)のケーブルが我が家へ到着。幸せモードの準備も、とっくにできている。で、つなげてみる。しかし、直ぐには真価は発揮できない。なぜなら、私が試聴をお願いしたのはSPケーブル。特性上、一旦、パワーアンプの電源を落とさなくてはいけない。復旧には、まるまる1日掛かるのだ。そして、翌日、待ちに待ったお試しタイム。
レッドツェッペリン。天国への階段。瞬間、その躍動感たるや・・・す、素晴らしい!、ギターが、ボーカルが、見事に飛び散っている。こんな熱気を浴びてみたかったのだ!。こんな飛沫を浴びてみたかったのだ!。たった1本で、たちまち我が家を蹂躙してしまう。じゃぁバラードはどうか?私はいつものステイシーケントにディスクを変えてみる。ところが―、悔しい事に、色気の立ち方は以前の方が良いのである・・・。しっとり感。潤い。芳醇さ。こと艶やかさを追い求めるのなら、今までのSP-1S(8NPerfect)ケーブルの方が、しゃなりと胸に溶け込んで来るのだ。
やはり、バラードは躍動しては駄目って事か?困った。大いに困った。嬉しい悲鳴とは簡単には言えない。私の今後の方向性を左右する、非常に重要な分岐点でもあるからだ。動の闊達さを取るか?静の艶麗さを取るか?。とは言え、こう言う悩める時間と言うものは、マニアにとって存分な至福でないはずがない。オーディオとは止まることが許される趣味だとも言う(私の知人の言葉)。
ゆっくりと構えながら、あれこれ算段すると言う楽しみを、今、体感している最中なのである。目の前に現れた、もう一つの天国への階段。いつものように、いつものごとく。例のように、例のごとく。貝崎氏からのプレゼンテーションには、素敵な宿題が包蔵されている。
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A&Vvillage 5月号 第73号に掲載されています。 |
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