トップ>情報>音のカラクリ>第7回 空間の時間軸について A&Vvillage 3月号 第60号 P78〜P79
第7回 空間の時間軸について |
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貝崎静雄(カイザーサウンド) | ||||||||||||||||||||||||||||||
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● 前書き | ||||||||||||||||||||||||||||||
前回までは「音のカラクリ」としての基本的な骨組みにあたる部分の説明をしてきました。話の中には抽象的過ぎて分かりにくいと感じた部分があったかもしれません。今回からは色々な具体例を挙げながら説明していきたいと思います。 ただいま、ローゼンクランツでは「ミラクルサウンド・スクリーン」という「音響拡散装置」の開発を終えたところです。これをきっかけに、『空間の時間軸』というものにスポットを当ててみたいと思います。 |
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● スピーカーが音を出しているのではない | ||||||||||||||||||||||||||||||
ステレオという道具を通して音楽を楽しむ趣味を持っている私達ですが、この話を進めて行くにあたって、一番初めに認識しておいて頂きたい重要なテーマがあります。それは、ややもするとスピーカーの音を聞いていると思いがちな事です。しかし、スピーカーという物は部屋の空気を動かしているだけであって、決して音を出しているのではありません。 空気が無ければ音にならないわけですから、実際には『スピーカーと部屋と空気の3者の共同作業』によって成されたものを音として感じ止めているというのが事実です。そのスピーカーと部屋によって影響を受けた、空気の動き方の違いによって様々な感じ方を持つわけです。 |
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その空気の動きは波動から成り立っていて、山と谷を複雑に繰り返しながら”心地良く感じる音”と”不快な音”を同時に作ります。そこで問題となるのが、どのような条件が揃った時に私達が良い音と感じるのかという研究です。 もうすでに、「電機の時間軸」の研究の中で、音のハーモニーの基本となる長さ1kaiser=「105」センチという数字を発表しております。小さい波で「52.5」ミリ、大きい波でその3倍「157.5」ミリ毎に音の良い長さがあります。 |
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実は、田中さんというピアノ調律師の方を勉強の為に訪ねたことによって、私の人生を変えてしまうような大変な発見に出会う事になるのです。ピアノという楽器の構造について色々と教えて頂いている時に、一番右にある88番目の鍵盤に張られた基音を成す弦の長さが平均で「52,5」ミリだと言うのです。 「えええぇぇ〜〜!」、その話を聞かされた時には、腰が抜けそうなほど驚きました。そして、すぐさま「何処の部分ですか?」と言って見せてもらいました。その時に、私の頭にピンとひらめいたのは、「昔の人も『1kaiser』を使っていたんだ!」と言う思いです。これでまた、音の良い長さの単位1kaiserが強く証明された事になります。 |
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もうすでに、「電気の時間軸」と「振動の時間軸」については、表裏一体の関係にあって同じエネルギーであると結論付けてきました。次は、その両者と空気の動き=「空間の時間軸」がどう関係しているかという事です。私はその3者がお互いに影響されながら、何か共通の約束事の元にリンクしているとにらんでいます。 このような仮説を立てられること自体が、知識や理屈から物事に入るのではなく、自分の五感に素直に自然体で接して来られた事が良かったと痛感しております。一歩間違うと危険に陥りやすい面もあるのですが、それは、日頃の心構えや努力によってセルフコントロールするしか方法はありません。 |
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音楽というものは、喜びや悲しみと共に命をつなぎ続けて来た日常の生活行為の中から、自然発生的に形成されてきたものと思っています。また、音楽のみならずスポーツや演劇、娯楽といったものも、同じく人間にとって欠かすことの出来ない栄養源なのです。 |
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● 空間の時間軸の問題点と現象 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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● 理想となる波動パターンの研究 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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上記のような現象が分かった以上、今度は部屋の波動パターンをどのようにしてやれば素晴らしい音で音楽を楽しむ事が出来るのかという事になります。このテーマを満たす為に材料、手間、あらゆるコストを度外視して完成させたのがミラクルサウンド・スクリーンなのです。 こけしの様なくびれを持った美しい女性の曲線美をイメージさせるそのフォルムは、”無限の彼方”に音が拡散するように設計されております。したがって、お互いの音がぶつかり合う事は決してありません。 このポールに反射した音楽波動は消え入りそうな音になっても、またムチのようにしなる生きた波動を得られますから、音そのものに実在感を感じさせてくれるのです。さらに、そのシルエットが生み出す残響から実際の部屋の何倍もの広さを感じるようになります。 このような理想の反射パターンを持った上に、素材その物もこれ以上美しい響きを奏でる物はないと言っても過言ではない、ハードメイプルを採用していますから、正にミラクルサウンド・スクリーンと呼ばれるにふさわしい芸術作品なのです。 |
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● ”カイザーゲージ” なる物を作ろうと思っています。 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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もちろん、誰にでも簡単に良い音を手に入れて頂きたいのと、音の良い長さの単位=「1kaiser」の普及の為です。音の良いところと、良くないところを交互に波のように繰り返している”波動パターン”を盛り込んだ物差しの事です。もちろん、比較出来るように「cm」との併記で作ります。 その”カイザーゲージ”を利用してセッティングをして頂ければ、「音のカラクリ」が簡単に解るようになります。今まで如何に間違った解釈をしていたのか、また、あいまいな情報が氾濫し過ぎていた事に気がつくでしょう。 |
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● カイザーゲージを使ってのセッティング カイザーゲージを使ってのスピーカーのセッティングの仕組みを説明してみたいと思います。0,15kaiser(157,5ミリ)毎に音の良いところがあるのですが、その波動の習性を利用してスピーカーのベストの置き場所を探し出すのです。 今現在スピーカーが置かれている任意の場所を起点にして、前に80ミリ、後ろに80ミリの範囲の中に、音の良いポイントと良くないポイントが大きなもので1つずつあります。小さなポイントではその3次倍音に当たる0,05kaiser(52,5ミリ)毎に3ヶ所あります。 |
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先ず、一番大きな音の良いポイントが見つかったならば、そこを起点にして0,15kaiser(157,5ミリ)間隔で音の良いポイントが波状になってあるのです。仮に最初に見つけたポイントが相撲に例えれば、8勝7敗の勝ち越しポイントと見立てます。 次の勝ち越しポイントが10勝5敗であったり、9勝6敗であったりすると思っていただければ容易にイメージ出来るのではないでしょうか。その中で一番良いと思われるところがその部屋に於ける幕の内最高優勝になるのです。 |
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逆に、その間の0,075kaiser(78,75ミリ)毎の谷間に当たるところが、音の悪い負け越しポイントになります。それらも、7勝8敗から5勝10敗、6勝9敗であってみたり、また、3勝12敗等成績が色々とあるのに気がつく事でしょう。 |
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一番大きく音の変化が分かるのが、このスピーカーの前後の位置関係からです。これをもっと細かく調べて行くと、上下と左右の関係も忘れてはなりません。こうして導き出された3次元の1点がこの部屋の空気を一突きで最大に動かせる”ツボ”になるのです。 このツボが見つかりさえすれば、アンプには全く負担が掛からなくなりますから、スピーカーは楽々と気持ちよく音楽を奏でられるようになります。こうなれば巨大な出力のアンプに頼らなくて済むようになります。 この上下のポイントを見つけるには、上下に伸縮するマイクスタンドに取り付けたフルレンジ形のスピーカーでテストすると、簡単に探し出す事が出来ます。そして、そのスピーカーのコーンの付け根の所に、実際にセッティングするスピーカーを重ね合わせてやればいいのです。ユニットの数が2個、3個となった場合には、音楽のファンダメンタルな部分が多いミッドレンジユニットのコーンの付け根で合わせます。 |
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A&Vvillage 3月号 第60号 P78〜P79に掲載されています。 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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