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劣悪な環境でのセッティング



 カイザーサウンドとしては初めて参加したハイエンドショーでしたが、大変意義深いものでした。来場者も例年に比べて今年はかなり盛況だったようです。出展社数の増加や生演奏の企画なども人気を呼んだのかもしれません。また、少しずつ景気が回復しているとのニュースも耳にしますので、景気上昇に向かっているのかもしれません。


 当社のブースは一番の貧乏くじ

 当社のこの1年間は技術開発が進み、目覚しい音質向上を遂げました。その効果をオーディオファイルに訴えるにはまたとない機会です。設営の為に会場に足を踏み入れ当社の部屋割りブースは不運にも最悪のものでした。天井は低いし、後ろにストックヤードがあるのか部屋のコーナーには畳2枚分くらいの出っ張りがあります。さらにその直ぐ横には洗面台があり、2メートルほど右手には非常扉です。

 どちらも面にもスピーカーを平行に設置出来ません。そこで仕方なく壁に対してスピーカーを斜めに置く事にしました。正直言って初めてのセッティングです。「カイザーウェーブセッティング」とは壁に反射した音をコーラスのように次から次に重ねてエネルギーに取り込むものですから、普段のセッティングが出来るのか大いに不安がありました。


 どんな部屋でも見事な音を作ってしまう

 息子に「大丈夫か?」と訊くと、『何の問題もないよ!』と平然と言ってのけます。日本全国をオーディオクリニックしているので、あらゆるデーターが彼の頭の中にはあるのでしょう・・・。ステレオのセッティングに於いては、知らない間に私の手の届かないところに行ってしまったようです。『しかし、いくら腕が大事といっても、インシュレーターやケーブル、そして、このサウンドステーションが無かったらお手上げだよ!・・・』。
 
 音を出し始めてほんの10分で目処が立ちました。当然会場での音を出し始めるのも一番です。それもこんなにウルサイ音楽は無いという”デスメタル”を鳴らしての音のチューニングですから、みんな呆然としているようでした。同室の皆さんにはちょっと迷惑だったかもしれません。低音から高音まで音がぎっしりと詰まり、レベルが高いままずっと続くので、チューニングには持って来いなのです。あっという間にセットアップ完了です。「お先に失礼します」と他のメンバーの皆さんに声を掛けて明日に備えました。


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