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豪商の館・田中本家博物館

信州須坂にある豪商の館・田中本家博物館を見学しました。ナビの示した先はその敷地奥にある駐車場です。野球場が作れそうなほどの広さです。小布施から須崎に至る町のあちらこちらで散見出来る蔵から、この地一体が栄えていたのが判ります。まるで江戸にタイムスリップしたかのようです。

田中本家は江戸中期から現在の須坂市穀町で穀物、菜種油、煙草、綿、酒造業等の商売で成功を収めます。須坂藩からの御用達を勤めながら名字帯刀を許されるほどの大地主へと成長しました。

幕末に至っては士分として藩の財政に関わる重責も果たし、その財力は須坂藩を上回り北信濃屈指の豪商となりました。その屋敷の構えは100メートル四方を20の土蔵で囲む豪壮なもので、10,000平米=即ち3,000坪になります。

その土蔵の一部を改造して展示館にしています。江戸中期から昭和までの田中家代々の生活に使われた「衣装、漆器、陶磁器、文書、玩具・・・」の品々が大変良いコンディションで残されており近世の正倉院と言われるほどです。

最近の事業成功者とは文化レベルに次元の違いを感じました。

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