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緊張と緩和


 店の前の舗装工事が終わったある日の事、 

 いつも来るおもしろい運送屋の兄ちゃんが、

 「うっとうしかったでしょう!、工事中は!」、「特にお宅ら耳がええからー!」。

 その時とっさに私が返した言葉は、

 「いやいや都合の悪い音は聞かないようにしている」。

 「音としては耳に入っているのだが、右から左に全て抜いている」。

 というと

 「へー!そういうもんですか?・・・ζ∋≒‰ξ」。

 予想していない返事が返ってきたからか?しばらく間を置いて、

 ・・・・・「餅屋は餅屋じゃねー!」。

 といって帰っていった。

 事実そうなのです。その気がない時は、CDをリピートしておいて他の仕事をしていると、2日位そのままでも平気なんです。不思議に思いますか?。職業柄、緊張して製品の音決めをする時などは、どんな些細な音の違いも聞き逃さないのですが、そんな時の為に普段は無意識のうちに、そして必然的に耳や脳をリラックスさせて休めているのだろうと思います。

 嫌な音が気になって、片時もその事が頭から離れない、誰にでもそういう経験はあるでしょう。しかし、こういう時は何をやっても上手くいきません。悪循環に陥ります。そんな事を何度も繰り返しながら、本能的に身体が自分にとって都合の良いように方向付けして行くのだろうと思います。これが出来なかったら、いざという本番の時にいい結果が出ません。気持ちの切り替えといいますでしょうか、スポーツマンでも同じではないかと思います。


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