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変則マルチチャンネルのお話


 エソテリックP-0の専用脚RK-P0を買っていただいた方の話ですが、お尋ねすると大変変則的なスピーカーで聴いておられます。電話でのお話でメモをとったわけですから全部は詳しく書き留められておりませんが、その構成はアルテックの604-8Gを片チャンネルに2本縦に並べ、そのウーハー部分だけを500Hz以下を受けもたし、500Hz〜8KHzはJBLの2450Jのドライバーにウッドホーンを付け、また8KHz以上は604の上の1本の高域部分を使い、さらにその上をコンデンサー1発で切り、エレクトロヴォイスの35につなぐというもの。

 チャンネルディバイダーはアキュフェーズのF-25、プリもアキュフェーズの290V、パワーアンプはウーハー部分ににマランツの7A、2450JにウエスギのUTY-5、604の高域部分はそのどちらかのアンプだったと思います。DAコンバーターはワディアだそうです。

 30年間604-8Gだけは変わらずメインで鳴っているそうです。私自身も長い間604-8Hを聴いておりましたのでこのユニットの魅力はよくわかります。量感がもう少し欲しいためにウーハーも他に色々とやったみたいですが、結局はアルテックの軽いこの515型ウーハーの音に勝るものはなかったそうです。聴かれる音楽は60年代のJAZZだそうです。そうですこの軽く弾む低音を聴くと他のユニットでは満足できないでしょうね。

 それにしても大型装置をハンドリングするには大変な労力とお金が要ります。乗りかかった船ですからとことんやられたらいかがでしょう。私の場合は欲張りだったのか、あれも聴いてみたい、これも聴いてみたいの好奇心が強く、 ありとあらゆるスピーカーを聴いてきましたので、その分、自分にとって本当に好きな音とはどういうものかというのが、ハッキリと頭の中にイメージとして出来上がっていますので、今はとても幸せです。

 そしてそのイメージに向かって一直線に突き進んでいます。ですから、日毎に自分の目指す理想の音に近づいているのが実感できます。ステレオというものの「メカニズム」と「カラクリ」が大体分かってきたので、淡々とそれを実行することのみなのです。ひとつ実行するたびに確実にイメージする音に近づきますので気持ちのいい毎日を過ごしています。

 音について悩みがありましたら、遠慮なくこの私に相談ください。必ず活路が開けますよ。

 
kaizaki@rosenkranz-jp.com

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